じりき

デジタル大辞泉

じ‐りき【事力】

読み方：じりき

律令時代、国司や大宰帥(だざいのそち)などの地方官に与えられ、雑役や職田(しきでん)の耕作に従事した者。じりょく。

じ‐りき〔ヂ‐〕【地力】

読み方：じりき

その人が持っている本来の力。実力。「—を発揮する」

じ‐りき【自力】

読み方：じりき

１ 自分ひとりの力。じりょく。「—で脱出する」⇔他力(たりき)。

２ 仏語。自分だけの力で修行し悟りを得ようとすること。⇔他力(たりき)。

世界宗教用語大事典

じりき・たりき 【自力・他力】

仏教用語。自己の智慧・能力などを自力といい、それ以外の仏・菩薩の慈悲などを他力という。自分だけで開悟しようとする教えを自力門といい、自己を凡夫と自覚して仏・菩薩の慈悲力を頼んで開悟しようとする教えを他力門という。浄土教では自力門を聖道門、他力門を浄土門ともいう。宗によっては他力門中に半自力・絶対他力などを分別して、徹底・不徹底を論ずるものもある。他力門は深い自己凝視の上に開かれるものであるから、一般に他力を何もしないことのようにいうのは誤り。→ 聖道門・浄土門 凡夫