原油価格(げんゆかかく)
最近、異常なほどに原油価格が高騰している。1バレルあたり37ドルを超えることもあり、1991年の湾岸戦争以来の高値である。
そもそもの始まりは、原油価格の低下を防ぐため、OPEC諸国が生産量の調整をしたことにある。具体的には、1999年 3月から2000年 3月までの1年間、OPEC諸国は原油生産をいっせいに減産した。
この結果、OPECの思惑どおりに原油価格は上昇し、1999年、2000年と高騰を続けた。
原油価格を数字で見てみると、減産をはじめる前は1バレルあたり10ドル程度だった。これが、1999年 7月には1バレル=18ドルを超える。さらに1999年11月に1バレル=25ドル、2000年 1月に1バレル=30ドル、2000年 3月に1バレル=33ドルのように推移する。
原油価格は、石油ショック以来で一番高かったのが湾岸戦争のときである。このときの価格(1990年11月 8日)が35ドルであるから、今の原油価格がいかに高いかがわかる。
原油価格の高騰とともに、一般生活にも影響が出ている。ガソリン価格は1年前と比べてリットルあたり15円近く値上がりした。また電気料金やガス料金もあがりつづけている。
(2000.10.20更新)
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