くじゃく座デルタ星とは? わかりやすく解説

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くじゃく座デルタ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/14 09:33 UTC 版)

くじゃく座δ星
Delta Pavonis
星座 くじゃく座
見かけの等級 (mv) 3.56[1]
変光星型 疑わしい[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  20h 08m 43.6088716052s[1]
赤緯 (Dec, δ) −66° 10′ 55.442769229″[1]
視線速度 (Rv) -21.543 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 1211.761 ミリ秒/[1]
赤緯: -1130.237 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 163.9544 ± 0.1222ミリ秒[1]
(誤差0.1%)
距離 19.89 ± 0.01 光年[注 1]
(6.099 ± 0.005 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 4.6[注 2]
くじゃく座δ星の位置
物理的性質
半径 1.197 ± 0.016 R[3]
質量 1.051 ± 0.062 M[4]
表面重力 (logg) 4.26 ± 0.06[3]
自転速度 0.32 km/s[3]
自転周期 21.4 ± 9.3 日[5]
スペクトル分類 G8IV[1]
光度 1.24 ± 0.03 L[3]
有効温度 (Teff) 5,571 ± 48 K[3]
色指数 (B-V) 0.76[6]
色指数 (U-B) 0.45[6]
金属量[Fe/H] 0.33 ± 0.03[3]
年齢 50 - 70 億年[7]
他のカタログでの名称
HD 190248, HR 7665, CD-66°2367, GCTP 4754, GJ 780, LHS 485, SAO 254733, LTT 7946, LFT 1520, HIP 99240[1], LCC 0710
Template (ノート 解説) ■Project

くじゃく座δ星(くじゃくざデルタせい、δ Pav / δ Pavonis)は、地球からくじゃく座の方向に約20光年離れた位置にある4等級恒星である。

観測

くじゃく座δ星は外層大気の有効温度が太陽より低いのに対し、光度は太陽より2割あまり高いことから、既に準巨星水素核融合がほぼ停止して赤色巨星への進化を開始した恒星)化していると考えられる。スペクトル分類においては G8IV 型であり、質量は太陽とほぼ同じだが、半径は太陽の1.2倍ある。表面の対流層は、半径にして恒星の 43.1% を占めるが、その領域に含まれる質量は 4.8% に過ぎない[8]

この恒星は50億歳から70億歳で、光度は誕生時と比べて60%増大しているとみられる(後期の増大は太陽のそれに近い)。くじゃく座δ星の銀河に対する軌道は太陽のそれと非常に良く似ている。

この恒星に対するスペクトル分析の結果では、ヘリウムよりも重い元素の割合を示した金属量 [Fe/H](太陽を基準とした水素の比を常用対数を用いて表記)が太陽よりも高い事を示している。この値は通常、水素と鉄の存在比を太陽大気と比較して示される(鉄は恒星大気中で検知しやすいため)。 くじゃく座δ星の場合、金属量は以下の通り。





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