ぎょうかい‐がん〔ギヨウクワイ‐〕【凝灰岩】
凝灰岩
【英】: tuff
文字どおり火山灰が凝結した岩石をいう。 すなわち構成物質の大部分の粒径が 4 mm 以下である火山砕屑岩{かざんさいせつがん}の総称。主として火山ガラスの破片から成るものをガラス質凝灰岩、既存岩石の破片から成るものを石質凝灰岩、マグマから晶出した斑晶{はんしょう}から成るものを結品質凝灰岩、また構成岩片が堆積{たいせき}時に高温を保っていたために岩片同士が互いに溶結したものを溶結凝灰岩という。また、凝灰岩が水中に堆積して通常砕屑物と混合したり、二次的に移動し再堆積した場合には中間組成の堆積岩が形成される。そのうち、細粒砕屑物が多少混在するものを層灰岩(tuffite)、通常砕屑物が卓越するものを凝灰質頁岩{ぎょうかいしつけつがん}、凝灰質砂岩などという。凝灰岩や凝灰質砂岩を貯留岩とする油・ガス田の例はわが国では一般的で、女川層の流紋岩質凝灰岩を貯留岩とする黒川油田や上部および下部寺泊層の凝灰岩を主要貯留岩とする頸城{くびき}油・ガス田を始め多数知られている。 |

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