偽名領収書(ぎめいりょうしゅうしょ)(receipt under an assumed name)
警察から謝礼を受け取ったという証明になる捜査協力者の領収書について、捜査協力者の身辺の安全確保や情報源の秘匿のため、偽名を使って発行したもの。
警察は、事件の解決につながる情報を提供した人に対し、捜査用報償費の名目で謝礼を支払っている。その引き換えに、情報提供者から領収書を受け取ることになるが、容疑者からの報復など本人に危険が及ぶおそれがある場合には偽名による領収書でもよい。
しかし、北海道警察などで偽名領収書を使った裏金作りに関する疑惑が浮上し、偽名領収書の存在が問題となった。また、警察に無断で名前を使われて領収書を偽造されたとして、損害賠償が認められたケースもある。
警察庁は、捜査協力者の希望により実名の領収書が受け取れない場合は、その理由を記した書面をもって会計処理をするなど、経理の透明化を図るという。
(2004.03.15掲載)
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