金勢大明神(かなまらだいみやうじん)
- 大古以来各地に行はれたる男性的生殖器神の名称なり、金勢を「こんせい」とも云ひ、又「金精」に作るもあり、古くは道祖神、久奈戸(くなと)の神、幸(さい)の神、御杓子様、かりた様など呼べり。男陰の形状を石又は銅鉄にて造り(木刻、土焼、紙張子もあり)之を神社の神体として奉祀し、或は売女屋の神棚に延喜神として祭りしなり、狂句「種々の祈願、金勢神も立ちきれず」「寒夜も素肌神棚の延喜帝」。左帰図も地黄丸も、杖にたらぬ程の者も、此神に祈りては、厚紙の障子を裂くと、笠島の神も同じ誓のよし 正徳五年『艶道通鑑』。成島柳北の著『柳橋新誌』(明治七年出版)芸妓の居家を叙述せる条中に曰く、棚上必安一茎金陽物而繋小縄於其傍柱括紙縛之累々而下。蓋客所纏頭挿諸帯帰而裸其金括其紙以縛之也。謂如此則能招其伴。其意蓋誇人以能售耳。
- 金勢大明神。男性生殖器神也。男陰形のもの。もとは神前に供へしを後終に転じて神体となれるなり。今尚各地に存す。
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