かつての提案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/20 09:35 UTC 版)
「恒久型多目的モジュール」の記事における「かつての提案」の解説
当初のヨーロッパの提案では、MPLMドナテロに隕石と宇宙塵から防御するデブリシールド及び冷却システムを実装し、スペースシャトル退役後にISSに係留しておくというものであった。MPLMの改良に要する費用は、ユニット当たり2000万ドルから4000万ドルと見積もられた。その後、このMPLMはPressurized Multipurpose Module (PMM)と呼ばれるようになり、予備の部品や補給品を保管し、補給の間隔を長くすることができるとされた。この提案は、既存の計画を変更することになり、また費用がかかるためにNASAに拒絶された。しかし内部での議論は続けられ、スペースシャトル最後の飛行となるSTS-133でMPLMを恒久的にISSに係留する可能性が検討された。ユナイテッド・ローンチ・アライアンスも、スペースシャトルの退役後に発展型使い捨てロケットでISSの追加のモジュールを打ち上げる提案を公表した。 2009年8月5日、STS-133で1基のMPLMを運び、ISSに残していくことが発表された。2009年10月、PMMに使われるMPLMをレオナルドとしたことが発表された。STS-133は、最後から2番目(その後STS-135が追加されたため3番目となった)のスペースシャトルの打上げで、2011年2月14日に打ち上げられた。PMMは、シャトル・リモート・マニピュレータ・システムとカナダアーム2を使ってユニティの地球側の結合場所へ設置された。
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