かきゅうき

デジタル大辞泉

かきゅう‐き〔クワキフ‐〕【過給機】

読み方：かきゅうき

内燃機関で、吸入した空気を圧縮して気化器に送り込む装置。燃焼を増やし出力を高める。エンジンの回転力を利用する方式をスーパーチャージャー、排気ガスのエネルギーを利用する方式をターボチャージャーとよんで区別する場合がある。

航空軍事用語辞典++

【過給器】(かきゅうき)

レシプロエンジンにおいて、空気を圧縮、加圧（過給）しエンジンに入る空気量を増やして出力を増大させる装置のこと。
過給の動力により排気タービン（ターボチャージャー）式と、機械式（スーパーチャージャー）に分類される。

通常レシプロエンジンは、高度が上がると気圧と空気密度の低下に伴い取り込める酸素量が減り、徐々に出力が低下するが、
通常よりも空気流入量を増やして酸素不足を補ってやれば出力低下を最低限に押さえることができ、また強力に過給すれば一時的に出力増大させることもできる。

【過給機】(かきゅうき)

空気を圧縮してエンジンの内部に高圧で送り込む装置。
燃焼反応に必要な酸素の供給を増やす事で出力を増大させる。
主に気圧の薄い高空で運用される航空機や、燃費を度外視したモータースポーツで見られる。

基本的にエンジン本体の一部として設計されるが、既製のエンジンに後から取り付ける事も可能。
ただし、過剰な供給が故障を誘発するため、一般に違法改造とみなされる。

関連：ターボチャージャー　スーパーチャージャー