おもな祭礼道具・役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:24 UTC 版)
中世古町の赤鬼と、飽海町の天狗と黒鬼の3役が、祭のなかで「神役」と称され、とくに重要な役割を担う。この鬼と天狗は厄年の男が担うと定められている。 かつて、豊橋鬼祭の役はすべて飽海町が担った。飽海町は安久美神戸神明社が現在地に遷座する前の吉田城内東側に在った時の神領地で、歴史ある地域である。赤鬼役が中世古町に移ったのは、1855年(安政2年)以前であることはたしかだが、その理由や正確な時期は不詳とされる。1885年(明治18年)に社が現在地に遷座したことで氏子範囲が広がり、当初は旧式を維持したが、戦後になって司天師を旭・旭本町に、笹良児を曲尺手町に、御的・御玉引を鍛冶町に、と、順次各町に移行した。人口減少に伴い存続の危機に直面した時期もあるが、青年の定年を変えるなどの処置で乗り切っている。少子化の課題は現在も残り、とくに、背丈の揃った稚児6人を揃える必要がある曲尺手町(笹良児)は苦心するという。
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