A型エンテロトキシン(えーがたえんてろときしん)
黄色ブドウ球菌は、人間の体内に棲息している常住菌です。のど・鼻・手指・皮膚・髪の毛などに見られます。特に傷口に多く見られます。
ただし、黄色ブドウ球菌自体が人間に悪さをするわけではありません。手の指などから食品に菌が感染すると、菌は食品中で増殖を開始します。このときに菌はエンテロトキシンという毒素を放出します。この毒素が食中毒の原因です。
エンテロトキシンに汚染された食品を摂取すると、食後30分から5時間で、嘔吐・下痢・腹痛など、食中毒の症状が出ます。
ちなみに、黄色ブドウ球菌よる食中毒は、調理時に直接手を触れる「おにぎり」に特に多く発生します。これは手洗いの不備などが原因です。手をよく洗い、食品は冷蔵庫で保存することで、食中毒の予防ができます。
また、このエンテロトキシンは、100度以上の熱を加えても分解されません。いったんエントロキシンができると通常の加熱では、処置は不可能です。つまり、まず黄色ブドウ球菌を増殖させないことが大切です。
(2000.08.20更新)
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