いとう じんさい

デジタル大辞泉

いとう‐じんさい【伊藤仁斎】

読み方：いとうじんさい

［1627〜1705］江戸前期の儒学者。京都の人。名は維楨(これえだ)。古義学派の祖。初め朱子学を学ぶ。京都堀川に開いた古義堂は、門弟三千余人を有したといわれる。著「論語古義」「孟子古義」「童子問」など。古学先生。

世界宗教用語大事典

いとうじんさい 【伊藤仁斎】

江戸前期の儒学者。京都の人。初め朱子学を修めたが疑問を抱き、直接古典の真義をつかんで仁義の実践を求める古義学を首唱、京都堀川に古義堂を開き、門弟に教えた。その思想体系を堀川学とか仁斎学と呼ぶ。著『論語古義』他（一六二七～一七〇五）。古義堂二代を継いだ伊藤東涯（一六七〇～一七三六）は仁斎の長男。仁斎が古註によって施した訓点を仁斎点という。

美術人名辞典

伊藤仁斎

読み方：いとう じんさい

江戸前期の儒者。古義学派の創始者。京都生。名は維楨、字は源佐、初号は敬斎。初め朱子学に心酔したが、やがて疑義を抱いて孔孟の古義に溯る、いわゆる古義学に到達した。宝永２年（1705）歿、79才。