アメリカ大統領選挙(あめりかだいとうりょうせんきょ)
アメリカ大統領選挙は4年おきに行われる。2000年は大統領選挙の年にあたる。一般の人は、大統領選挙人を選ぶ一般投票に参加する。一般投票の後、形式的に各州と首都ワシントンで大統領選挙人による投票が行われる。アメリカ上下両院での開票を経て、正式に大統領が選出される。
混迷を極めたアメリカ大統領選挙は、2001年1月6日、共和党ジョージ・ブッシュ氏(54歳)が連邦議会で正式に大統領として任命された。
大統領の任期は4年だ。継続立候補は、2選まではできるが、3選からは禁止されている。従って、最長でも8年で大統領は次の人に交代する。選挙権は18歳からで、被選挙権は35歳からだ。大統領に立候補するには、生まれながらの合衆国市民で、14年以上合衆国内に住んでいることが必要だ。
大統領選挙は、日本ではあまり耳慣れないやり方をしている。まず州単位で州の勝者を決め、それからさらに国全体の勝者を決めるという方法だ。
一般投票の日、投票用紙には大統領候補の名前が記されていて、有権者は自分の好きな人に投票する。アメリカは二大政党制の国なので、多くの人は民主党候補か、共和党候補のどちらかを選んで投票する。候補者のうち、多い票を集めた方が、その州の勝者になる。
さらに、州には州の規模に応じて選挙人票が割り当てられている。カリフォルニアで54票、テキサス州は32票、フロリダは25票…という具合だ。州の勝者は、この選挙人票を独占する。たとえば、カリフォルニアで民主党候補が勝てば、民主党候補はカリフォルニアの54票を得る。テキサス州で共和党候補が勝てば、共和党候補はテキサス州の32票を得る。
そして最後に全部の州で集計する。各州全部の選挙人票を合わせると 538票ある。このうち、過半数の 270票を得た方が大統領になる。2000年大統領選挙では、ブッシュ氏が271票、ゴア氏が266票をそれぞれ獲得した。
ちなみに、大統領選挙の日は有権者がいっせいに選挙に行く「お祭り」のような日だ。。大統領選挙と同時に、上院と下院、州知事と州議会、市長などの選挙もある。これらの選挙は、大統領選挙と同じ日に行われる。
(2000.10.27更新)
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