『Somewhere Deep in the Night』
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「スウィング・アウト・シスター」の記事における「『Somewhere Deep in the Night』」の解説
通算7枚目となるスタジオ録音アルバム『サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト』はフランスで制作され、2001年5月に日本で先行リリースの後欧米各国でも発売された。このアルバムは1999年7月に交通事故により急死した、マーキュリー・ミュージック・エンターテインメントの柳田一彦に捧げられた。コーネルとドリュリーは、彼の葬儀に参列するため急遽来日する程に親密な間柄だった。 アルバム全体のインスピレーションは、スキー旅行で出かけたアルプスの山頂で得た不思議な感覚が元になったと答えている。収録曲は、フランス語のモノローグで構成された「サスペンディッド・イン・タイム」(Suspended In Time)やインストルメンタル、歌詞の無いハーモニーなどで構成されている。これは、必ずしも歌詞をつける事にこだわらないバンドの考えが特に前面に出された結果である。全体を通しては、スウィング・アウト・シスターの真髄とも言える金管楽器や弦楽器を多用したアレンジが施された曲の中に、時に暗鬱さや気だるさを内包させた旋律重視の曲や内省的な雰囲気を醸し出す曲などを織り込んだ編成となっている。プロデューサーのオードフィーは、全収録曲の共作者としてもクレジットされ、またバックコーラスとしても参加している。彼はこのアルバムを評して、「アルプスをスキーで滑り降りる時か、モナコの海岸でランボルギーニをドライブしながら聴くのに最適」と答えている。このアルバムから、アメリカでの発売元がユニバーサル・レコードの撤退に伴いシャナキー・レコードへ変わった。 2002年には、アントニオ・カルロス・ジョビンをカバーしたakikoのマキシ・シングル「ウォーターズ・オブ・マーチ」(Waters of March)をオードフィーと共同でプロデュースし、ロンドンで録音された曲中ではコーリンとakikoのデュエットが聞ける。
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