『楽只堂年録』
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柳沢吉保の甲陽日記として『楽只堂年録』(らくしどうねんろく)がある。全229巻。『楽只堂年録』は『徳川実紀』に倣い、荻生徂徠により編纂された吉保一代の事業禄で、同様に吉里の一代記としては『福寿堂年禄』が編纂されている。 『楽只堂年録』は和文体と漢文体の諸本が存在し、内容は吉保に至る柳沢氏歴代の系譜から、宝永6年(1709年)に家督を吉里に譲り隠居するまで吉保一代の治績が記されている。原本は柳沢文庫に所蔵されており、現代仮名遣いの翻刻が刊行されている。幕政だけでなく、元禄地震など災害を含む世相や文化についての貴重な記録でもある。 なお、吉保の一代記には、他に柳沢家家老・薮田重守により編纂された『永慶寺殿公御実録』がある。
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