『夜の末裔』
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よるのまつえい。原題は英: The Children of the Night。『ウィアード・テールズ』1931年4・5月合併号に掲載された。日本では青心社文庫『ウィアード3』に三宅初江訳で収録。en:The Children of the Night ラヴクラフトとの交流を経て生まれた作品である。ハワードの1929年作品『影の王国』を読んだラヴクラフトは、ハワードの「ヴァルーシアの蛇人間」について、自作内で言及した。その返歌として、ハワードはラヴクラフト作品に登場する魔道書「ネクロノミコン」や邪神の固有名詞を借りて登場させた。 特記すべきは、「無名祭祀書」が最初に登場した作品であること。他にも、後続作品にも登場するコンラッドとキロワン教授(英語版)の2人が先行して登場し、ハワードの邪神であるゴル=ゴロスが名前だけ初登場している。 主人公の言葉を借りる形で、エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』、アーサー・マッケン『黒い封印』、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト『クトゥルーの呼び声』が賞賛されている。
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