『夜光怪人』版「獄門島」
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横溝による探偵由利麟太郎シリーズのジュブナイル作品『夜光怪人』の終盤に、目的地であるとなりの龍神島への経由地点として、獄門島が登場する(ただし読みは「ごくもんじま」)。瀬戸内海の島という地理関係、その昔海賊が跋扈していた地という設定も『獄門島』に準じたもので、鬼頭儀兵衛や島の駐在・清水巡査も再登場する。 『夜光怪人』の年代は不明瞭(仮装舞踏会」の章で「今年はだいぶ世のなかも(注:戦争から)立ちなおった」とあるので戦後復興期頃)だが、儀兵衛が島の漁師全体を率いる存在として描写されており、本鬼頭関係者は出てこない。 ソノラマ文庫版および角川文庫版、角川スニーカー文庫版『夜光怪人』は山村正夫の手により、「由利麟太郎」の部分が「金田一耕助」に書き換えられているがその辺の整合性が合わされておらず、金田一が獄門島で協力を頼んだ際、清水巡査は既知だからではなく「著名な探偵だから」協力したことになっている。
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