『四匹の猫』
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19世紀末のバルセロナにおける広報媒体は新聞や雑誌しか存在せず、なおかつ両者は限られた読者層しか持たなかった。そこでカザスが中心となって、カフェ「ル・シャ・ノワール」と同じように「四匹の猫」でも自身の文学・芸術雑誌『四匹の猫』の発行を試みた。文章はカザスとルシニョール、イラストはカザスが担当し、ムダルニズマの広報を果たす週刊誌として1899年に『四匹の猫』の第1号が発行された。 『四匹の猫』には美術や演劇の評論、短編小説、詩などが掲載され、表紙にはカザスを中心としたムダルニズマの画家によるイラストが飾られた。ルシニョールやウトリーリョはパリに滞在するたびにパリ通信を連載した。大判の紙を二つ折りにした計4ページの雑誌ではあったが、当時のバルセロナでは比類するもののない芸術雑誌だった。カザスが中心となった週刊誌『四匹の猫』は長続きせず、第15号で終了した。
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