『レヴァイアサン』と日本の政治学研究
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「政治学方法論」の記事における「『レヴァイアサン』と日本の政治学研究」の解説
戦後日本の政治学研究においては、西洋政治思想史の南原繁、福田歓一や、日本政治思想史の丸山真男などに代表される思想史的研究が当初重要な位置を占めていた。そういった意味で、特に戦後初期においては、上記で示したような実証的なアメリカ政治学の影響は限定的であったと考えられるが、高度成長期前後の研究としては、京極純一や三宅一郎らの研究が実証的な方法論を用いたものとして特筆される。 このような状況に対抗して、猪口孝・大嶽秀夫・村松岐夫・蒲島郁夫らによって創刊された政治学研究の論文誌が『レヴァイアサン』である。同誌は、いわゆる「日本文化論」に対する批判意識をベースに、印象評論的なものでない、実証的で経験的な政治学研究の発表の場を提供することを目的として創刊され、その後、2018年に終刊となるまで、日本の政治学研究に対して一定の影響を与えた。 また、近年は政治学方法論に関する研究や教育も盛んになっており、久米郁夫『原因を推論する』や加藤淳子ら『政治学の方法』など、方法論を検討の対象とする教科書、研究書が日本においても出版されている。
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