「現代ビジョン」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:43 UTC 版)
佐高は文筆・評論活動のスタート地点となった「現代ビジョン」という雑誌の性質を後に回想し、「はじめにびっくりしたのは、そうした雑誌は、雑誌を売って金をもうけるのでないということです。公称三万部といっても実売は三千もいっていない。九割九分が広告収入なのです。それも一流大企業のです。長い間、不思議でならなかった。あるとき気づいたのは、企業は(雑誌に)広告を出すメリットはないが、スネに傷持つ以上、出さないとデメリットがあるということです」と告白している。 同誌は、自社に広告を出すか、出さないかによって批判記事・賞賛記事のどちらを掲載するかを決める(また同じスペースでも、企業の規模に応じ広告料金はまるで違っていたという)という性質の雑誌で、佐高は10年近く勤務し、編集長に上り詰めた。 最終的には、職場内で後輩からの突き上げ団交に会い、人間関係のもつれとなって退職。 またオバタカズユキのインタビューに「…広告とタイアップした記事はたくさんあるわけで、どこぞの社長の提灯記事書けとかは日常茶飯事だからね。一方で批判記事というのも書いてはいたわな」 「総会屋云々のほうは、そういう雑誌にいたってことを隠してはいない」と答えている。 その後、佐高は2007年の「週刊金曜日」コラムなどで「総会屋雑誌とは謙遜して言っただけ」と弁明した。日垣も「これこそ総会屋雑誌の本流記事」と評する。
※この「「現代ビジョン」について」の解説は、「佐高信」の解説の一部です。
「「現代ビジョン」について」を含む「佐高信」の記事については、「佐高信」の概要を参照ください。
- 「現代ビジョン」についてのページへのリンク