「挺進」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 08:17 UTC 版)
なお、日本陸軍は第二次大戦末期の師団や旅団といった地上部隊の一部に「挺進大隊」という部隊を編合しているが、これは空挺部隊ではなく、コマンド部隊の性格を持つ歩兵であった。旧日本軍(陸海軍)の用語で「挺進」とは「主力から飛び離れて進むこと(主力部隊より前方の敵地を進む)」であり、それ自体ではエアボーン(空挺)を意味しない。例として日露戦争中の永沼挺進隊は騎兵コマンド部隊、マレー作戦における佐伯挺進隊は戦車と装甲車を主体とするコマンド部隊(捜索連隊)、大戦末期の海上挺進戦隊は舟艇を操舵し敵艦船に肉薄攻撃する特殊攻撃部隊であった。 そのため、エアボーンに限定するには「空輸挺進」ないし「空中挺進」を略した、日本陸軍の造語である「空挺」と称することになる。また、「挺進」の同音異義語である「挺身」の表記は誤記であり、これら空挺部隊やコマンド部隊などについては「挺進」と正式に表記することにも注意を要する。
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