「徳」の定義1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 06:08 UTC 版)
「メノン (対話篇)」の記事における「「徳」の定義1」の解説
3. メノンは、男の「徳」は「国事を処理する能力」であり、女の「徳」は「夫への服従と家事」であり、その他、子供、年配、自由人、召使、それぞれに「徳」があると述べる。ソクラテスは、それらに共通する「徳」の定義を聞きたいと述べる。 4. ソクラテスは、再度、「徳」の単一の相(本質)の定義について、解説。 5. メノンは、それを受けて、「徳」とは「人々を支配する能力を持つこと」だと述べる。ソクラテスは、召使が主人を支配するのはおかしいと指摘。メノンも、同意する。ソクラテスは、その定義に「正しく」を付け加えるべきか問う。メノンは、「正義」は「徳」なのだから付け加えるべきだと同意する。ソクラテスは、それは「徳」か「徳の一部」か問う、「円形」が「形の一部」であるように。というのも、他にも様々な「形」があるからだと。メノンは、たしかに「徳」にも色々あると述べる。ソクラテスは、挙げてみるよう頼む。メノンは、「勇気」「節制」「智恵」「度量の大きさ」等を挙げる。ソクラテスは、再度、我々は多くの「徳」を見つけ出してしまったと指摘。 6. ソクラテスは、「自分達が求めているもの」は、そうした様々なものを列挙する際に、「念頭においている当のもの」であることを、「形」と「円形」「直線形」等を例に指摘。
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