「危機だって? どんな危機だい?」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 08:09 UTC 版)
「不満の冬」の記事における「「危機だって? どんな危機だい?」」の解説
1月10日にジェームズ・キャラハンがグアドループでのサミットから戻ったときは、トラック運転手のストライキの最中であった。報道陣がいることが密告されていたことから、彼の報道官であるトム・マクフライは彼に何も言わず、すぐに仕事に戻るように進言した。しかし政治顧問のトム・マクナリーはキャラハンが戻ってきて、この事態の収拾への意志を示す姿が心強いものになるだろうと考えた。そのためキャラハンは報道陣に対し、ヒースロー空港において報道陣に安心を与えようと決心した。しかしキャラハンが冗談まじりにサミットの期間中にカリブで遊泳したことに触れたことはマクナリーをうんざりさせた。そして彼は「あなたの全般的な対応はどのようなものになりますか? この国の今の最高潮に達した混迷を視野に入れてお答えください」と(イブニング・スタンダードの記者に)問われると、次のように応答した。 そうですね、その最高潮の混迷というのはあなた方がしている判断ですね。もし外から見たら、恐らく、その時にあなた方が偏狭な見方をしていることになるでしょうし、私は世界中の他の人たちが、最高潮の混迷があるという見解を共有しないと思います。 翌日に出た「ザ・サン」の版は「危機だって? どんな危機だい?」とする有名な見出しを採用していた。そこには副題として「鉄道、トラック、様々な業種の混迷ーそしてジムは報道陣を非難した」と添えられていて、キャラハンを英国社会について「無知」であるとして批判した。
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