「ローソクもらい」と「津軽地方のねぶた」との共通性
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ローソクもらいの習俗が北海道に根付いた説のひとつとして、青森県の青森ねぶた、弘前ねぷたとの関連があげられている。津軽地方では戦前までのねぶたの照明はローソクであったため、ローソクをもらって歩くことが習慣となっていた。深浦町の旧岩崎村地区ではねぶたは大正末期になくなってしまったが、「今年豊年 田の神祭り」などと唱え、家々を廻ってローソクをもらって歩き、旧小泊村(現中泊町)では戦前まで各集落でねぶたを出したが、ねぶたをリヤカーに乗せ「ローソク出さねばがっちゃくぞ」などと言いながら各家を廻り歩いていたなど、北海道で現在行われているローソクもらいの原形を見ることができる。また、「出せ」にはローソクだけではなく「寄付」を寄こせという意味も込められており、これによってねぶた行事の経費としていた。現在、各地のねぶたを運行する際に掛け声として聞かれる「ラッセラーラッセラー ラッセラッセラッセラー」は「ろうそく出せ 出せ 出せよー」が、「イッペーラーセー」は「いっぱい出ーせー」が、「ヤーヤドー」は「おー いやいやよー」が語源とされ、それが訛り省略されて現在の形になったといわれており、北海道各地で歌われている歌詞との共通性が見受けられる。なお、江戸時代の「菅江真澄遊覧記」に、ねぶたまつりの囃しとして「おー いやいやよ」が紹介されている。
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