「セキュリティとプライバシー」による権限設定(macOS 10.14より)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 05:25 UTC 版)
「AppleScript」の記事における「「セキュリティとプライバシー」による権限設定(macOS 10.14より)」の解説
macOS 10.14より、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」項目にセキュリティ度を調整するための各種機能が追加され、AppleScriptもその影響を受けるようになった。 「フルディスクアクセス」項目では、動作中のMacのすべてのユーザーに対して、ユーザー自身のメール、メッセージ、Safari、ホーム、Time Machineバックアップなどのデータや特定の管理設定へのアクセスを許可する。AppleScriptを利用するユーザーはこの項目に「スクリプトエディタ」と「スクリプトメニュー」を登録しておく必要がある。 「オートメーション」項目では、他のアプリケーション制御の許可、および取り消しを行える。スクリプトエディタ以外のアプリケーションで、他のアプリケーションを制御する場合には、動作中の最初の要求時にユーザーに対して承認を求めるダイアログを表示する。承認されたアプリケーションはこの「オートメーション」項目に表示されるようになる。実行したユーザーが承認しなかった場合にも、本項目にチェックボックスがオフになった状態で表示されるため、あとからシステム環境設定上の本項目において承認を行う(チェックボックスをオンにする)ことが可能である。 なお、一度「オートメーション」項目に登録され、ユーザーの承認を得ていれば、毎回ユーザーの承認ダイアログが表示されることはない。 逆に、本「オートメーション」項目に意図的に登録させたい場合、アプリケーションのバージョン番号を確認したり最前面に表示させる(activate)コマンドを実行させる程度ではシステムが反応しない。他のアプリケーションを操作するAppleScriptアプレット/AppleScriptアプリケーションにおいて、初回起動時に「オートメーション」項目に登録される程度の簡単な(害のない)アプリケーション操作を意図的に行う必要が生じるようになった。AppleScript側から任意のアプリケーションに対する操作が許可されているかを知ることは、サードパーティのフレームワークを呼び出すことで可能となっている。
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