CS★日テレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 06:54 UTC 版)
概要
放送地域
主に福井県・佐賀県 ・大分県・宮崎県・沖縄県・地上波放送の受信が困難な難視聴地域など 日本テレビの系列局やフルネット局が無い地域向けに日本テレビの同時放送(一部、よみうりテレビ制作番組を含む)がされ、平日は7:00からの「ズームイン!!朝!」、土・日曜日は11:30からの「NNNニュースダッシュ」から始まり、全曜日が23時頃の「NNNきょうの出来事」までの放送だった。土・日曜日は13時頃から17時頃まで放送休止していた。放送形態としてはNHK衛星第2テレビジョン(2011年3月閉局)・ディレクTVの東京情報チャンネル(東京メトロポリタンテレビジョン、1998年~2000年9月)、YOKOHAMAベイサイドTV(テレビ神奈川、1995年2月~2000年9月)・初期のBS JAPAN、衛星によるセーフティネットでの地上デジタル放送再送信(地デジ難視対策衛星放送)、ネット配信のNHKプラス[1]・日テレ系リアルタイム配信[2]・AbemaNews[3]・東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)のエムキャスのような難視聴解消を目的としたもの、2018年9月まで地上波・BSの2波(かつてはCSでも行っていた)で完全サイマル放送を行っていた放送大学に近い。
番組
音楽番組や映画番組など関連権利や肖像権の処理が難しい番組は放送されず、代替番組(地上波番組の時差放送や独自番組)に切り替わった。また、地上波がCM中の間は、日本テレビ本社(後の麹町分室)屋上のお天気カメラの映像や気象衛星の雲の様子を放送した。ただし、CM前の提供クレジットはそのまま放送された(ネットワークセールスのみ表示。各局ローカルセールスでは表示なし)。ニュースやワイドショーでも一部のコーナーはお断り画面(チャンネルロゴの識別ロゴとの連動切換で、映画のフィルムになんだろうのマスコットを表示し、「権利の関係上、映像はお届けできません」と表示された)時には蓋被せ→天気カメラ映像→蓋被せ→天気カメラ映像・・・とほとんど見られない場合も存在した。またはフィラー映像に差し替えられた。また、3時から5時頃までのいわゆる「再放送枠」はフィラー映像だった。年始には土・日曜日でも『新春スポーツスペシャル箱根駅伝』(箱根駅伝の中継番組)を放送するため、7:00から放送を開始していた。
プロ野球中継は巨人のホームゲームのみ放送していた。(巨人のビジターゲームは放送されなかった)当時トップ&リレー中継を放送していたNNN24の放送と組み合わせて日本全国くまなく見ることができた。そのほかに放送されたスポーツ中継はゴルフ、マラソン、1998年長野オリンピック、2000年シドニーオリンピックなど(近代オリンピックについては、民放連に加盟している地上波と同一法人で運営を行っていたため、放送することができた。オリンピック中継を日本のCS放送でも同時放送を行ったのは現在、本チャンネルのみである)。
巨人の春季キャンプ地で巨人ファンが多いながらも、日本テレビの巨人戦中継がごく一部の試合しか見られない宮崎県や、ローカル編成枠となってしまうため「電波少年シリーズ」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」が同時ネットではない地域でも制作局と同時に見られるということで、地味ながら人気チャンネルであった。その一方で、地上波では全国的にカバーされていた『ZZZ』『スポーツうるぐす』『ズームイン!!サタデー』『ウェークアップ!』『THE・サンデー』『いつみても波乱万丈』『雷波少年』や、 『ジパングあさ6』『TVおじゃマンボウ』『遠くへ行きたい』など地域によってネットされない番組などは、全て午前や午後の放送休止時間帯に放送されていたため、このチャンネルを通じて全国的にカバーすることは出来なかった。
また、夏の恒例番組である「24時間テレビ」を、関連権利の処理の難しさから一回だけ放送しなかったことがあり、その年は「ニュース」、「スポーツうるぐす」のみの放送だった。
音声は常時ステレオ放送(一部番組はモノステレオ放送)だったため、「火曜サスペンス劇場」などの副音声(二重音声)放送は行われなかった。
2000年12月に、BSデジタル放送のBS日テレが始まることや、日本テレビが中心となったCSデジタル放送プラット・ワンが設立されることなどから、2000年9月末に放送終了となった。
その後、110度CSデジタル放送の委託事業者として「シーエス日本」が設立され、「CS★日テレ」「NNN24(現・日テレNEWS24)」の放送を事実上継承した[4]。
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