重野安繹 家族・親族

重野安繹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 00:39 UTC 版)

家族・親族

養女の尚は大久保利通長男利和に嫁ぐ。長女の安は下啓助に嫁ぐ。

夫人はきく子、長男は紹一郎という。

祖父の新左衛門は、長男の太兵衛(安繹の父)が家業の商売に努めなかったことから資産を分けて別居させ、二男の新兵衛(重野安居の父)に家督を継がせたという。母は弓削氏。

人物

小柄だが、身だしなみにうるさく、頭髪や髭も白髪混じりを良しとせず、しばらく染めていた[6]。また、弁がたち、訛りの多い薩摩弁を避けていたが、訛りは抜けなかった[6][7]。演説する場合は、人名、地名、年代、数字などを記したものを講演後に必ず速記者に渡した[7]。隠居を嫌い、100歳まで生きるつもりで日々衛生に心がけていた[7]。24歳より冷水養生法を毎朝実行し、老人になってからも健康で目も耳もよく、眼鏡なしでも7号の活字が読めた[8][9]。また、冷水養生法の前に4kmの散歩も日課としていた[8]

栄典

位階
勲章等

著書

著書に、『成斎文初集』『成斎文二集』『成斎先生遺稿』があり、『重野博士史学論文集』全3巻補巻1冊も刊行されている。また、書状等が坂口筑母によって『重野成斎宛諸家書状』『稿本・重野成斎伝』としてまとめられ、国立国会図書館に所蔵されている。

  • 『赤穂義士実話』(西村天囚筆記) 大成館 1889年
  • 『稿本国史眼』 巻之1-7 久米邦武星野恒共編 大成館 1890年
  • 『教育勅語衍義』 小林喜右衛門 1892年
  • 『帝国史談』 冨山房 1896年
  • 『支那疆域沿革図』 河田羆共著 冨山房 1896年
  • 『成斎文集』 冨山房 1898年
  • 『大日本維新史』 善隣訳書館 1899年
  • 『万国史綱目』 勧学会 1902年
  • 『国史総覧稿』 静嘉堂文庫 1906年
  • 『薩藩史談集』(小牧昌業共編) 求信堂 1912年
  • 『成斎先生遺稿』全15巻 松雲堂書店 1926年
  • 『重野博士史学論文集』 上中下巻 雄山閣 1938 - 1939年

脚注


  1. ^ 『官報』第8241号、明治43年12月9日、p.257.「帝国議会 貴族院 議員薨去及弔辞」
  2. ^ 1888年5月7日付け。『官報』第1454号、明治21年5月8日、pp.75-76.「教育 博士学位授与」
  3. ^ Things Japanese/Adoption
  4. ^ 『官報』第2182号、明治23年10月6日。
  5. ^ 『官報』第5613号、明治35年3月25日。
  6. ^ a b 『逸話文庫 : 通俗教育. 学者の巻』通俗教育研究会 編 (大倉書店, 1911)
  7. ^ a b c 『現代名士の演説振』小野田亮正 著 (博文館, 1908)
  8. ^ a b 『冷水養生法』佐々木政吉 著, 滝沢菊太郎 編 (開発社, 1903)
  9. ^ 『冷水浴と冷水摩擦』大沢謙二 著 (文星堂[ほか], 1911)
  10. ^ 『官報』第1019号「叙任」1886年11月20日。
  11. ^ 『官報』第3266号「叙任及辞令」1894年5月22日。
  12. ^ 『官報』第1650号「授爵叙任及辞令」1888年12月27日。
  13. ^ 『官報』第1929号「叙任及辞令」1889年12月2日。
  14. ^ 『官報』第1952号「叙任及辞令」1889年12月28日。
  15. ^ 『官報』第4949号「叙任及辞令」1899年12月28日。


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