造船所
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世界の造船所の例
「造船会社と造船所の一覧」および「日本の造船会社と造船所の一覧」も参照
歴史的な造船所
- インド、グジャラート州のロータル、紀元前2400年頃から紀元前1900年頃
- アルセナーレ・ディ・ヴェネツィア
- ブラックウォール・ヤード(Blackwall Yard) — 1614年 - 1987年
- テムズ鉄工造船所 — 1837年 - 1912年
- ジョン・ブラウン(John Brown & Company) — 1851年 - 1972年
- グダニスク造船所 — 独立自主管理労働組合「連帯」が発足した場所(稼動中)
- スワン・ハンター(Swan Hunter) — 2006年4月に閉鎖され、インド第2の民間造船会社Bharati造船所に売却された
- ハーランド・アンド・ウルフ — タイタニック (RMS Titanic)が建造された造船所、稼動中
- キャメル・レイアード(Cammell Laird) — 稼動中の修理用造船所
- ブローム・ウント・フォス(Blohm + Voss) — 戦艦ビスマルクが建造された造船所、稼動中
- イギリス海軍の造船所。ウーリッジ、デプトフォード、チャタム(Chatham Dockyard)、ポーツマス、デボンポート(HMNB Devonport)、ジブラルタル、ムンバイ、バミューダ諸島、香港など全世界
- ベスレヘム・スチール — 第二次世界大戦中には15の造船所を保有していた
- チャールズタウン海軍工廠、後のボストン海軍工廠 — 1800年 - 1974年
- ノルウェー、Ulstein Verft — 1917年設立、稼動中
- ネービー・アイランド(Navy Island) — カナダ、オンタリオ州、フランス統治下で1700年から、イギリス統治下で1763年から米英戦争まで
- メア・アイランド海軍造船所 — 1854年 - 1996年
- ブルックリン海軍工廠 — 1801年 - 1966年
- フィラデルフィア海軍造船所 — 1799年 - 1965年
- サンフランシスコ海軍造船所、後にハンターズ・ポイント海軍工廠、トレジャー・アイランド海軍基地ハンターズ・ポイント支所 — 1941年 - 1994年
- ポトレロ・ポイント(Potrero Point) — 1880年代から現在でも稼動中
- 横須賀造船所
- ロングビーチ海軍工廠(Long Beach Naval Shipyard) — 1943年 - 1997年
- ポーツマス海軍造船所 — メイン州とニューハンプシャー州の境界にあり、1800年から現代まで使われているアメリカ海軍最古の造船所
- アトランティーク造船所 — 1861年に設立され、稼動中
- 3. Maj - 地中海では最大級の造船所、クロアチアのリエカに所在、1892年設立、稼動中
軍用の造船所
- BAE システムズ・サーフェス・シップス — BAEシステムズが所有する。イギリスのポーツマスと、グラスゴーのクライド川にスコッツタウン、ゴバン(Govan)の計3箇所に造船所を運営している。主要な建造としては45型駆逐艦とクイーン・エリザベス級航空母艦がある。
- BAEシステムズ・マリタイム・サブマリンズ(BAE Systems Maritime – Submarines) — イギリスのカンブリア州バロー・イン・ファーネスに造船所を運営している。イギリス海軍のヴァンガード級原子力潜水艦に代表される原子力潜水艦を建造する能力を持った数少ない造船所である。この造船所では過去に水上艦も建造しており、クイーン・エリザベス級航空母艦の建造ブロックも製造する。
- ニューポート・ニューズ造船所 — アメリカ合衆国最大の民間造船会社で、ニミッツ級航空母艦の建造で知られている。
- コーチン造船所(Cochin Shipyard) — インド最大の造船所。現在空母ヴィクラントを建造している。
- デヴォンポート造船所 — イギリスのデヴォン州プリマスにある西ヨーロッパ最大の海軍基地で、15の乾ドック、6kmの海岸、25の係留場、5つのドック、650エーカー(2.6平方km)の面積がある。イギリス海軍の原子力潜水艦の主要な修理場所で、フリゲート艦に対しても作業を実施している。大西洋へのアクセスのよさから7隻のトラファルガー級原子力潜水艦と多くのフリゲート艦の基地となっている。ヴァンガード級原子力潜水艦に対しても専用の修理ドックで支援している。フォークランド紛争で使われた原子力潜水艦カレイジャスが保存されており、一般に公開されている。海軍の主要な訓練施設やイギリス海兵隊の基地もある。
- ガーデン・リーチ造船所(Garden Reach Shipbuilders and Engineers) — インド政府の所有する造船所で、マガール級揚陸艦やシャーダル級戦車揚陸艦を建造している。
- 現代重工業蔚山造船所 — 韓国にある現在世界最大の造船所で、商船から海軍艦艇まで様々な種類の船を建造できる。
- インガルス造船所 — ノースロップ・グラマンのノースロップ・グラマン・シップ・システムズに属する、ミシシッピ州パスカグーラにある造船所。テロ攻撃の被害を受けたコールの修理を行い、また石油プラットフォームやクルーズ客船、海軍艦艇などの建造を行っている。
- マザゴン造船所(Mazagaon) — 国有のマザゴン・ドック会社が運営するインド最大級の造船所。民間・軍事双方の船を建造している。かつてイギリス海軍のトリンコマリーを建造したことで知られる。現在ニルギリ級フリゲート3隻を建造している。
- ノーフォーク海軍造船所 — バージニア州ポーツマスにある世界最大級の造船所で、艦艇や潜水艦の修理やオーバーホール、近代化改修専門である。アメリカ海軍に属する最も古くかつ最大の造修施設である。
- カラチ造船所(Karachi Shipyard) — パキスタンのカラチにあるパキスタン唯一の造船所。貨物船からタグボート、支援船、海軍艦艇、潜水艦など様々なものを建造している。
特徴のある造船所
- ポートランド造船所 — オレゴン州ポートランドにあり、カスケード・ジェネラル・シップ・リペアが運営している。アメリカ西海岸にある最大の造船所。
- 煙台莱仏士船廠(Yantai Raffles Shipyard) — 中国、煙台市にある中国の大きな造船所の一つで、中国では珍しい外資の造船会社。多くのオフショア建設機器、貨物船、タグボート、支援船やプレジャーボート・ヨットなどを建造している。
- インドのグジャラート州にあるアラン(Alang); 船舶解体業の集積地で、世界の50%の船が解体される。
注釈
- ^ 海水下の物体表面には、海洋バクテリアや珪藻類が短時間で「スライム層」を形成し、やがて、アオノリなどの海藻類やフジツボ類、ムラサキイガイ類、ヒドロ虫類が付着する。このような汚損生物と呼ばれる生物群が船底に付着することで、航走行時の抵抗が増す。
- ^ 巻貝への生殖機能異常によって環境ホルモン(内分泌攪乱物質)の1つとされ、イルカ、鯨への蓄積性も認められたため、日本では1997年から使用が全面禁止となった。
- ^ 自己研磨型の塗料には、銅アクリルポリマー、珪素ポリマー、亜鉛ポリマーが存在し、基材となるポリマーが徐々に加水分解されて失われて行き、内部の防汚剤が溶け出す仕組みになっている。これらは2年程度で塗り直しの必要がある。また、シリコーン樹脂とオイルを組み合わせたシリル系塗料も開発されている。
- ^ スクリューは高速回転するため、剥離しにくく撥水効果の高い塗料により汚れや生物を回転で飛ばす専用塗料が使用される。
出典
- ^ a b 池田良穂著 『船の最新知識』 ソフトバンク クリエイティブ(株) 2008年11月24日初版第一刷発行 ISBN 9784797350081
- ^ a b 池田良穂著 『船のすべてがわかる本』 ナツメ社 2009年2月9日発行 ISBN 9784816346408
- ^ 船底塗料の種類 - 日本ペイントマリン株式会社
- ^ 中道敏彦、坪田実著 『塗料の本』 日刊工業新聞社 2008年4月15日初版1刷発行 ISBN 9784526060526
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