西武球場前駅
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駅構造
西武ドームにおける埼玉西武ライオンズ主催の公式試合開催時、ならびに各種イベント開催時においては多数の利用客が当駅を利用する。多数の利用客を迅速かつスムーズに輸送する必要性から、改札口スペースは広く取られており、通常供用される改札口のほか臨時改札口を併設する。また、常設の自動券売機に加えて多客時に乗車券を発売する臨時窓口も設置されている。改札口正面に設置されている狭山線の発車標は、多段表示式のものが採用されている。
狭山線のホームは頭端式構造となっており、ホーム始端部に駅舎、公衆トイレならびに改札口が設置されている[15]。催事輸送に際して増発される臨時列車運行に対応するため、3面のホームと6本の発着番線を有するが、3 - 6番ホームについては臨時ホームとして扱われ、通常ダイヤによる運行時は駅構内南端の1面2線のうち片側の1番ホームのみを使用する[15][16]。臨時ホームは臨時列車運行時のほか、西武鉄道が主催する各種イベント等のための電車留置にも使用される。また、西武線駅ホームへのホームドア設置の際は、この臨時ホームにホームドア躯体を搬入し、回送されてきた輸送用電車への積み込みを行う。
なお、1 - 6番ホームの発車メロディには、埼玉西武ライオンズの球団応援歌である『吠えろライオンズ』が用いられていたが[11]、現在は『地平を駈ける獅子を見た』に変更されている。
山口線のホームは狭山線ホーム南方に隣接しており、島式1面2線を有する。地形の都合上狭山線ホームより高い場所に位置し、改札口・狭山線ホームからスロープ状の通路を経由して山口線ホームに至る形態である[15]。なお、山口線ホームから直接西武ドームのメインゲート付近へ出られる臨時改札口も存在するが[17]、近年は使用していない。ホームには転落防止柵が設けられている。なお、当駅の東側に山口線の車庫である山口車両基地が存在し、駅を出てすぐに入出庫線が分岐している。
2012年度にトイレの改修工事を行い[18]、年度末までに完了した。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1・2 | 狭山線 | 西所沢・所沢・池袋・新木場・横浜方面 | |
3 - 6 | 臨時ホーム | ||
7・8 | 山口線(レオライナー) | 西武園ゆうえんち・多摩湖方面 |
- 通常ダイヤにおける狭山線は、西所沢駅折り返しの区間列車および池袋線池袋駅発着(一部所沢駅発着もあり)の直通列車のみの運行となるが、臨時列車増発時には新宿線方面および新木場(東京メトロ有楽町線)・横浜・渋谷方面(元町・中華街駅発着:副都心線・東急東横線・みなとみらい線)からの直通列車が運行される。
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改札口(2021年10月)
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1・2番線ホーム(2021年10月)
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3・4番線ホーム(2021年10月)
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5・6番線ホーム(2021年10月)
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7・8番線ホーム(2021年10月)
配線図
← 西所沢 |
→ 多摩湖 |
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凡例 出典:[19][20][21] |
注釈
- ^ 当初は「狭山湖駅」として。1979年(昭和54年)3月に現駅名となる。駅名はその間にも数回変わっており、本文で詳説する。
- ^ 西武ライオンズ球場→西武ドーム→インボイスSEIBUドーム→グッドウィルドーム→西武ドーム→西武プリンスドーム→メットライフドーム→ベルーナドーム
- ^ 多摩湖鉄道買収区間を除く旧武蔵野鉄道の各路線はいずれも架線電圧1,200 V仕様で電化されており、(現)西武鉄道成立後の1950年(昭和25年)7月1日付で全線1,500 V昇圧が実施されていることから、運行休止以前の「武蔵野鉄道山口線」は架線電圧1,200 V仕様であったと推定される。
- ^ 当初の社名は「西武農業鉄道」。1946年(昭和21年)11月15日付で現社名へ改称。
出典
- ^ ベルーナドームへのアクセス(2022年3月1日閲覧)
- ^ a b c d e f g 小松丘:西武鉄道の「廃」をさぐる『鉄道ピクトリアル』2002年4月号 pp.151 - 153
- ^ a b 「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」『鉄道ピクトリアル』1992年5月号 p.106
- ^ 「西武鉄道 線路・駅の移り変わり」『鉄道ピクトリアル』1992年5月号 pp.138 - 139
- ^ 「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」『鉄道ピクトリアル』1992年5月号 p.111
- ^ a b 小松丘:西武鉄道の「廃」をさぐる『鉄道ピクトリアル』2002年4月号 p.154
- ^ a b c 「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」『鉄道ピクトリアル』1992年5月号 pp.112 - 113
- ^ a b 「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1」 (1960) p.42
- ^ 「西武鉄道 線路・駅の移り変わり」『鉄道ピクトリアル』1992年5月号 p.80
- ^ 西武ドームの歴史 - 西武ドーム公式 2012-03-04閲覧 ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存
- ^ a b ライオンズが“駅をジャック!”埼玉西武ライオンズ公式サイト(2009年4月5日)2021年10月9日閲覧
- ^ 今尾恵介(監)『日本鉄道旅行地図帳 4号 関東2』新潮社、2008年8月、52-53頁頁。ISBN 978-4107900227。
- ^ “西武遊園地駅、40年ぶり「多摩湖駅」に 駅そばの西武園中央口閉鎖で” (日本語). 毎日新聞. (2020年3月5日). オリジナルの2020年3月14日時点におけるアーカイブ。 2021年11月14日閲覧。
- ^ 『2022年7月22日(金)より狭山線3駅の発車メロディを埼玉西武ライオンズゆかりの楽曲に変更します!』(プレスリリース)西武鉄道株式会社・株式会社西武ライオンズ、2022年7月11日 。2022年7月22日閲覧。
- ^ a b c 西武球場前駅 駅構内マップ 西武鉄道公式サイト(2021年10月9日7閲覧)
- ^ 同様の駅構造は、近鉄志摩線の賢島駅においてもみられる。
- ^ 「西武山口線新交通システム」『鉄道ピクトリアル』第35巻第7号(通巻第450号)、電気車研究会、1985年7月1日、84-85頁、ISSN 0040-4047。
- ^ NEWS RELASE 第12‐014号:2012年度 鉄道事業設備投資計画 安全対策、サービス向上、環境対策、輸送力増強などに190億円 西武鉄道(2012年5月15日)インターネットアーカイブ内の残存資料を2021年10月9日閲覧
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第884号 2013年12月 臨時増刊号 「特集 - 西武鉄道」、巻末折込「西武鉄道線路略図」
- ^ 川島令三『中部ライン 全線・全駅・全配線 第11巻 埼玉南部・東京多摩北部』講談社、2011年2月、12頁。ISBN 978-4062700719。
- ^ 西武球場前駅 :西武鉄道Webサイト
- ^ 所沢市統計書 - 所沢市
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
- ^ a b c d e “「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.1 2002年度〜2006年度・池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線” (PDF). 西武鉄道. 2012年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
- ^ “球場改修”. 埼玉西武ライオンズ. 2022年8月24日閲覧。
- ^ “ライオンズストア案内”. 埼玉西武ライオンズ. 2022年8月24日閲覧。
- ^ 有料駐車場のご案内 (PDF) - 狭山スキー場公式 2012-03-04閲覧
- ^ ゆり園 - 西武鉄道公式Web 2012-03-04閲覧
- ^ 2014.09.05 西武球場前→上北台駅・立川駅北口行き運行開始のお知らせ
- ^ 西武球場線 「西武球場前」のりば変更のお知らせ
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成13年)
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- ^ 埼玉県統計年鑑(平成28年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成29年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成30年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和元年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和2年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和3年)
- ^ a b c 駅別乗降人員(2021年度1日平均) - ウェイバックマシン(2022年7月8日アーカイブ分)、2022年8月20日閲覧
- ^ 駅別乗降人員(2020年度1日平均) - ウェイバックマシン(2021年9月23日アーカイブ分)、2022年8月20日閲覧
固有名詞の分類
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