知多鉄道 知多鉄道の概要

知多鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 10:01 UTC 版)

知多鉄道
種類 株式会社
本社所在地 日本
愛知県名古屋市熱田区三本松町3-1[1]
設立 1927年(昭和2年)10月14日[2][注釈 1]
業種 鉄軌道業
事業内容 旅客鉄道事業、不動産業 他[4]
代表者 代表取締役社長 藍川清成[3]
資本金 270万円(払込額)[1]
発行済株式総数 60,000株[1]
主要株主
  • 愛知證券保有 20,575株
  • 小栗三郎 3,700株
  • 中埜又左衛門 3,000株
  • 東海銀行 2,500株
  • 山叶商事 1,100株
(1941年8月末現在)[1]
特記事項:登記上の本社所在地は名古屋鉄道と同一[5]1943年(昭和18年)2月1日付で現・名古屋鉄道に吸収合併[6]
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知多鉄道線
単線区間を走行するデハ910形電車
路線総延長28.8 km
軌間1,067 mm
電圧1,500 V架空電車線方式直流
(←常滑方面 / 神宮前方面→)
0.0 太田川駅 愛知電気鉄道常滑線
1.3 高横須賀駅
横須賀トンネル
3.4 加木屋駅
大田川
4.1 南加木屋駅
5.9 八幡新田駅
阿久比川
7.9 知多白沢駅
草木川
阿久比川
9.5 坂部駅
殿越川
11.2 椋岡駅
前田川
12.2 植大駅
矢勝川
阿久比川
十ヶ川
13.2 半田口駅
14.0 農学校前駅
鉄道省武豊線
14.8 知多半田駅 右:半田駅
15.8 成岩駅
神戸川
16.8 南成岩駅 右:東成岩駅
石川
19.0 上ゲ駅
19.8 知多武豊駅 右:武豊駅
堀川
帝国火薬工業専用鉄道
武豊港駅
21.4 浦島駅 -1969
新川
22.3 富貴駅
23.7 四海波駅
布土川
25.1 布土駅
25.8 河和口駅
26.3 時志駅
三河湾知多湾
28.8 河和駅 河和港

本項では、事業者としての知多鉄道のほか、同社が敷設・運営した鉄道路線(「知多鉄道線」と記す)についても詳述する。


注釈

  1. ^ 1926年(大正15年)11月に発起人集会を開催、当時の社名は知多電気鉄道[3]
  2. ^ これは既存路線と競合関係となる半田線の建設を見送り、半田線と比較して敷設距離がより短く、かつ沿線人口の多い有松線(後の愛電豊橋線、現・名鉄名古屋本線の一部)の建設に注力するという経営判断が下されたことによるものであった[14]
  3. ^ 知多商工会議所副会頭[16]
  4. ^ 知多商工会議所会頭、名古屋印刷社長、愛知ゴム社長、中埜貯蓄銀行常務取締役他[17]
  5. ^ 中埜銀行頭取、半田倉庫社長、中埜貯蓄銀行取締役他[17]
  6. ^ 愛知県多額納税者、衣浦銀行監査役、榊原同族代表社員[18]
  7. ^ 1934年時点路線網、車両[21]
  8. ^ 内海町への鉄道路線延伸は、過去には愛電が前述半田線敷設計画と同時期に常滑線を半島西岸沿いに延伸する形で計画し、1912年(大正元年)8月に敷設免許を取得していたが[13]、こちらも半田線と同様の事情により1915年(大正4年)11月に免許が失効していた[14]。内海町(後の南知多町内海地区)への鉄道路線延伸が実現したのは、現・名鉄成立後に河和線富貴駅より分岐する知多新線が建設され[6]内海までの全線が開通した1980年(昭和55年)6月のことであった[6]

出典

  1. ^ a b c d 『株式会社年鑑. 昭和17年版』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 p.751
  3. ^ a b c d e f g 『名古屋鉄道社史』 p.302
  4. ^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和15年11月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和15年11月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ a b c d e f g h i 「名古屋鉄道のあゆみ -その路線網の形成と地域開発-」 (1986) p.81
  7. ^ a b c d e f g h 「名古屋鉄道のあゆみ -その路線網の形成と地域開発-」 (1986) p.73
  8. ^ a b c d e f 「名車の軌跡 知多鉄道デハ910物語」 (1979) p.149
  9. ^ a b c 「名古屋鉄道のあゆみ -その路線網の形成と地域開発-」 (1986) p.75
  10. ^ a b c d e f g h i j k 『名古屋鉄道社史』 p.303
  11. ^ a b c 『名鉄電車 昭和ノスタルジー』 p.153
  12. ^ 『名古屋鉄道社史』 p.153
  13. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 pp.149 - 150
  14. ^ a b c d e 『名古屋鉄道社史』 pp.155 - 156
  15. ^ 『半田町史』 p.279(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 『人事興信録. 第8版(昭和3年)』 p.オ20(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ a b 『人事興信録. 第8版(昭和3年)』 p.ナ69(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 『人事興信録. 第8版(昭和3年)』 pp.サ115 - サ116(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ a b 『鉄道統計資料. 昭和2年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ a b c d e f g h i 「名車の軌跡 知多鉄道デハ910物語」 (1979) p.150
  21. ^ 『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  22. ^ 『名古屋鉄道社史』 pp.201 - 202
  23. ^ a b c d e f 『名古屋鉄道社史』 p.304
  24. ^ 「鉄道免許状下付」 『官報』 1926年11月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  25. ^ 『名古屋鉄道社史』 p.749
  26. ^ 「地方鉄道運輸開始」 『官報』 1931年5月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  27. ^ 「地方鉄道運輸開始」 『官報』 1932年7月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  28. ^ 「鉄道免許状下付」 『官報』 1932年9月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  29. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  30. ^ 「地方鉄道運輸開始」 『官報』 1935年8月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  31. ^ a b c 『日本の私鉄4 名鉄』 p.124
  32. ^ a b c d e 「監督局 第410号 車輌設計変更ノ件 昭和18年3月29日」
  33. ^ 「監督局 第289号 電動客車型式、記号番号変更ノ件 昭和16年1月30日」
  34. ^ 「戦後間もなくの名古屋鉄道」 (2006) p.79
  35. ^ 『快速名鐵電車時刻表』


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