機動戦士ガンダムUC
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中編小説
コンピューターゲームと設定資料集の付属品として、福井晴敏による中編小説『戦後の戦争』と『不死鳥狩り』の2作品が書き下ろされた。2016年3月23日には、本2作品からなる短編集の第11巻「不死鳥狩り」が出版された[171]。
戦後の戦争
2012年3月8日発売のコンピューターゲーム『機動戦士ガンダムUC』特装版に付属した中編小説[172]。
ゲームでは、ダウンロードコンテンツ「episode 0:戦後の戦争」にて描かれた。小説版では地球連邦情報士官ロッシオ・メッチの視点から、ゲームではフロンタルとアンジェロの視点から描かれた。のちに大森倖三によるコミカライズ『機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』が出版された。
フル・フロンタルが「赤い彗星の再来」と渾名される所以のひとつとなる「袖付き」のフラッグシップ機シナンジュ。この機体は「袖付き」に強奪・改修される以前は、連邦軍が推し進める「UC計画」により開発された機体であった。“強奪に見せかけた譲渡”という裏取引のいわゆる出来レースであるが、これまで世界の均衡を維持するための“歯車”として生きてきたひとりの男が、その取引を阻止しようと予期せぬ事態を引き起こす。『UC』本編においても言及があった「シナンジュ強奪事件」の真相が描かれる。
- 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0
- ISBN 978-4-04-106829-8 (2018年5月25日発行)
- ISBN 978-4-04-107594-4 (2018年11月26日発行)
- ISBN 978-4-04-107595-1 (2018年11月26日発行)
不死鳥狩り
設定資料集『機動戦士ガンダムUC GREAT WORKS BOX III episode 7』に同梱された書き下ろしの中編小説[173]。
2018年のアニメーション映画『機動戦士ガンダムNT』は、本作の設定を変更してストーリーを再構成したものがモチーフになっており[174]、「戦後の戦争」に登場したシナンジュ・スタインも登場する。
アニメ版に登場するネオ・ジオングは、OVA版オリジナルのサプライズ機体として初登場したため、小説版の最終決戦には登場しなかったが、本作品にて『UC』小説版の世界観でも「存在していたが、フロンタルの下に届かなかった」という設定が追加されることとなった。またイベント上映作品『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』などに登場した、ユニコーンガンダム3号機「フェネクス」の小説版の世界観における処遇も明かされる。
宇宙世紀0096年、ネェル・アーガマと「袖付き」の最終決戦を間近にする頃。連邦軍の少数精鋭部隊「猟人(シェザール)隊」が極秘任務を遂行していた。その目的は約半年ほど前に暴走事故を起こして以来、行方不明となっているユニコーンガンダム3号機「フェネクス」の捕獲。その作戦名は「不死鳥狩り」と呼ばれていた。同作品の主人公ヨナ・バシュタ中尉の視点から『UC』小説版のバナージらの最終決戦の裏側で繰り広げられた、フェネクスとヤクト・ドーガ(『UC』アニメ版にも登場した黄土色の「袖付き」仕様)を臨時のコア・ユニットに代用したネオ・ジオングとの、歴史に埋もれた戦いが明らかになる。
- ^ a b c d テレビシリーズ版のオフィシャル表記は全角カタカナ表記の「ユニコーン」になっている(EPGでも同様の表記)。
- ^ Vol.3からVol.5は『月刊ニュータイプ』の増刊号として発売。
- ^ 角川文庫版の方が設定されている発売日の関係上、1週間ほど早く店頭に並んだ。
- ^ カバー表紙面および背表紙、扉の書名の下には、小さい文字で『機動戦士ガンダムUC ○○』と明記されている(○○には巻数が入る)。また、カバー表紙面でもデザイン処理によって目立たない形ではあるが『MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN』の文字が入り、『機動戦士ガンダムUC-○○』(○○は巻数表記)の文字も帯に隠れる形で配されている。
- ^ 「獅子の帰還」に関連する日付は、ドラマCDのチャプター・タイトルによる[21]
- ^ 脚本では「バナージらしきパイロットスーツの人影」と表現されるが、単に「バナージ」と表記している箇所もあり、リディもバナージであると認識している。
- ^ 小説版ではバンクロフトの生死は言及がないものの、該当場面の爆発は核爆発と表現されており[23]マリーダが「よりにもよって」と不運を嘆くが、それでも反応炉炉心保護のためのIフィールドによって、放射線が漏れることだけは防がれたという描写となっている[23]。アニメ版では爆光が他と描き分けられているのみで、特に言及はない。
- ^ 原作小説では、物語序盤でビスト財団の館に飾られた「まっすぐな瞳」を向ける羊飼いを描いた油絵を見たオードリー(ミネバ)が、バナージと少し面影が似ているという印象を受ける描写があり[35]、油絵に描かれた羊飼いがサイアム自身であるとは明言されないものの、サイアムは過去に羊飼いであったと言及されている[32]。また物語の終盤、サイアムから見せられた映像に登場するラプラス事件当時の彼に対し、バナージがその横顔を「自分とよく似た」と形容する場面がある[36]。アニメ版でもサイアムの過去(ラプラス事件前後)の姿はバナージと似た容姿で描かれている。
- ^ 名前は不明。カーディアスとマーサの実父であり、アルベルトとバナージの祖父。サイアムの跡目候補筆頭であり、生真面目な男であったとされる。連邦政府の議員や官僚に焚き付けられ、クーデターまがいの財団の乗っ取りを計画していた。
- ^ 名前については、小説版4巻でのマーサとアルベルトとの会話中にのみ登場。
- ^ 小説版9巻において、マーサの思考の中に肩書きと名前のみ登場。父方か母方かは語られない。
- ^ フル・フロンタルの声がシャア・アズナブルと酷似しているという原作小説での設定から、アニメ版ではシャアの担当声優である池田秀一がフロンタル役に起用された。
- ^ アニメではストーリーを担当した福井は、フロンタルに宿っていた残留思念についてシャアの「納得できずにそのまま滞留した“怨念”のような一部分」で、シャアそのものではなく、アニメ版でのフロンタルの最期にシャア本人の魂が現れたのは「“落とし物”を回収しに来た」と述べている。
- ^ 実際にタイムトラベルした訳ではなく、“宇宙の記憶”を精神的イメージとしてフラッシュして垣間見たとの事。
- ^ シャアがジンネマンを選んだ理由と、当時ジンネマンがシャアの周辺にいた理由は描写されていない。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』97頁より。小説版では「ヤス」とのみ記載。名前の由来は漫画家の徳光康之から。
- ^ どちらも『ガンダムユニコーンエース Vol.3』に掲載された。
- ^ 『ガンダムユニコーンエース Vol.3』までは『E.F.S.F. 星月の欠片』表記。
- ^ オアシスのブリッジでは中央情報局やエコーズも絡んだきな臭さも感じる状況に、ネェル・アーガマ行く末を憂慮する会話がされていた。
- ^ スタッフロールでは役名は表記されずノンクレジット扱い。だが、テレビシリーズ『RE:0096』本放送の際の字幕放送では、台詞に三者の役名が表記されており、また各所インタビューの際にも演者三人や制作者らが、上記三人のキャラクター名を挙げている。
- ^ 同年6月7日付の週間ランキングで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』が35.7万枚で、アニメ・BD総合の最高記録を更新。
- ^ 同一アニメ作品のダブル1位獲得は『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01』(2008/9/1付)、『サマーウォーズ』(2010/3/15付)に続く3作目。
- ^ 上映期間中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、それに伴う計画停電により、一部劇場では3月10日までの上映となった。
- ^ 配信、劇場での公開日。
- ^ Blu-ray / DVDの発売日。
- ^ メ〜テレは3週連続放送ではなかったため、「地上波初!『機動戦士ガンダムUC』完結記念スペシャル」と題して放送した。
- ^ DVDではドルビーデジタルの5.1チャンネルサラウンドである。
- ^ 第1話で例を挙げると、ユニコーン初搭乗時のバナージの掌の作画の修正、工専講義中のカメラの回転方向が左回転から右回転へ変更、などがある。
- ^ ANNフルネット局が存在しない山梨県・富山県・福井県・鳥取県・島根県・徳島県・高知県・佐賀県・宮崎県を除く。
- ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用ビーム・ガトリングガン2丁セット」が付属する。
- ^ プラモデル「MGシナンジュ専用バズーカ」が付属する。
- ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用シールド増加ユニット【アームド・アーマーDE】」が付属する。
- ^ プラモデル「MG フルアーマー・ユニコーンガンダム専用シールド増加ユニット【アームド・アーマーDE(発動仕様)】」が付属する。
- ^ プラモデル「HGUC ガンダムユニコーン2号機バンシィ・ノルン(デストロイ・モード)専用【ハイパー・ビーム・ジャベリン】」が付属する。
固有名詞の分類
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