岩屋寺の切開 交通アクセス

岩屋寺の切開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/06 03:26 UTC 版)

交通アクセス

所在地
  • 島根県仁多郡奥出雲町横田。
交通

先述のとおり、切開の所在する岩屋寺は廃寺であるため、寺院建造物を含め天然記念物「岩屋寺の切開」は一般見学者のための整備等は全くされていないが、本堂を取り囲む周辺の山林約19万9000平方メートルが「岩屋寺周辺整備事業」として2013年(平成25年)に奥出雲町によって購入された。これは岩屋寺の山門にかつてあった木彫りの仁王像が、オランダアムステルダム国立美術館が所有していることが判明、公表されたことを機会に、岩屋寺に対する町民の関心が高まったことによるもので、2019年令和元年)12月の奥出雲町議会の定例会における一般質問の席上、町長である勝田康則は岩屋寺周辺の土地取得の目的について、周辺にある地蔵や墓標等の歴史的石造物などの保存措置を講ずるものと答弁している[22]

脚注

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参考文献・資料

関連項目

河食を成因とする国の天然記念物のうち中国地方にあるもの。

  • 鬼舌振。岩屋寺の切開と同じ島根県奥出雲町にある国の天然記念物。
  • 立久恵。同県出雲市にある国の天然記念物。国の名勝との重複指定である。
  • 石柱渓山口県下関市にある国の天然記念物。深淵と小滝が連続する多彩な侵食地形。

注釈

  1. ^ 天然記念物に指定された当時の昭和初期の段階で既に、この峡谷が新しい時代に形成されたものとのと考えられていた。後述する『島根縣下指定史蹟名勝天然記念物』の解説中で「…水蝕の加はりて生じたる極幼年性のU字谷にして…」と、極幼年性として認識されている。
  2. ^ トア(岩塔)とは、主に風化などにより露出した巨岩が林立する様子を表す地形用語のひとつ。代表的なものに岐阜県にある国の天然記念物に指定されている鬼岩がある。「岐阜大学教育学部理科教室(地学)講座・岐阜の地学・よもやま話 風化の残骸を眺めて 鬼岩公園」 岐阜大学 小井土由光、2021年5月10日閲覧。
  3. ^ コアストーンについてはこちらを参照。花崗岩の風化形態とコアストーン 日本応用地質学会 (PDF) 日本応用地質学会 竹下菜月、2021年5月10日閲覧。
  4. ^ 北西から南東方向を略すものとして井上多津男(2006)は使用しており、本記事でも踏襲する。
  5. ^ 島根県地学会会誌『峡谷地形「岩屋寺の切開」の成因』井上多津男(2006)p.22の図2「位置および土石流堆積物の分布」より作成。

出典

  1. ^ a b c 品田穣(1995)、p.862、p.864。
  2. ^ a b 岩屋寺の切開(国指定文化財等データベース) 文化庁ウェブサイト、2021年5月10日閲覧。
  3. ^ a b 岩屋寺の切開(文化遺産オンライン) 文化庁ウェブサイト、2021年5月10日閲覧。
  4. ^ a b c 文化庁文化財保護部監修(1971)、p.268。
  5. ^ a b c d e f g h 井上多津男(2006)、p.23。
  6. ^ a b c d 井上多津男(2006)、p.21。
  7. ^ a b 島根県の歴史散歩編集委員会編(2008)、p.144。
  8. ^ a b 井上多津男(1971)、p.22。
  9. ^ a b c 井上多津男(2006)、p.24。
  10. ^ 『島根縣下指定史蹟名勝天然記念物』 1934年2月 pp.81-82, NCID BB14760003, 島根県
  11. ^ 昭和13年3月 島根縣指定史蹟名勝天然記念物並国宝概説(参照:国立国会図書館デジタルコレクション、87コマ目、88コマ目)2021年5月10日閲覧。
  12. ^ 井上多津雄CiNii 2021年5月10日閲覧。
  13. ^ a b c 井上多津男(2006)、p.28。
  14. ^ アバット-GeoWiki、GeoWiki 2021年5月10日閲覧。
  15. ^ a b c d 井上多津男(2006)、p.26。
  16. ^ a b c 井上多津男(2006)、p.27。
  17. ^ 井上多津男(2006)、p.25。
  18. ^ a b c d e f 井上多津男(2006)、p.29。
  19. ^ Glossary of geology.、 Julia A Jackson, 1997; Glossary of geology,4th, ed. Amer. Geol. Inst., Virginia, p.769。
  20. ^ a b c 井上多津男(2006)、p.30。
  21. ^ 山陰中央新報社編(1984)、p.82。
  22. ^ 議会だより 奥出雲町 №56令和2年1月 (PDF) 奥出雲町議会発行 2021年5月10日閲覧。


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