天道清貴
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人物
宮城県仙台市生まれ。その後、父親の仕事の関係で宮城県内、新潟県などを転々とし、デビュー後、上京する。幼少期の夢はサッカー選手だったが、小学2年生・中学1年生で大手術を経験し、ここで音楽に救われた経験が音楽家への道を志すきっかけになったという。デビュー前から大好きだった黒人音楽を本場でやりたい、海外で自分を試したいとの強い想いから、単身渡米した。インタビューの中で「海外生活の中で、ありのままを受け入れ、自分らしく生きていきたいという想いが強くなった」と語っている[要出典]。長くアメリカ生活をしていたため、英語が堪能である。2010年から「みやぎ絆大使」に就任している[14][15]。
音楽性
セルフプロデューススタイルで、作詞、作曲、編曲、プログラミングも自ら行うが、編曲は曲によってアレンジャーに委託したりする。歌唱スタイルは自身の影響を受けたソウル、R&B等のブラックミュージック的な節回しに特徴があり、それをポップスと融合したスタイルが見受けられる。デビュー当時は影のある、内省的な世界観の曲が多かったが、アメリカでの音楽活動を経て、誰かの心に寄り添うようなあたたかさを感じる楽曲が多く見られるようになった。基本的に詞先で作ることが多く、「言葉がメロディーやハーモニーを連れて来てくれる」と語っている。自分のために歌う歌よりも、誰かのために歌う歌の方が幸せだと話しており「私の音楽は、いつも誰かの応援歌」と表現している。
影響を受けたミュージシャンには、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、ニーナ・シモン、ダニー・ハサウェイ、ビル・エヴァンス、ナット・キング・コール、ビリー・ジョエル、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、ルーサー・ヴァンドロス、エルトン・ジョン、セリーヌ・ディオン、キム・バレル、スモーキー・ノーフル、尾崎豊、玉置浩二、松任谷由実、久石譲、槙原敬之、モーリス・ラヴェル、フレデリック・ショパンなどを挙げている。
来歴
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- 幼少期にクラシックピアノを習い始め、その後独学でコードを覚えて弾くようになる。
- 小学生の時に、マライア・キャリー、セリーヌ・ディオンの歌に感銘を受け、歌うようになる。その後ゴスペル音楽に傾倒し、スティービー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストンなどの黒人音楽の虜になり、メリスマと呼ばれるその唱法を真似て1日中遊んでいた。
- 中学生になり、ハードロックに傾倒し、アマチュアのロックバンドのヴォーカルを務め、レッド・ツェッペリンや、ボン・ジョヴィ、B'zのカバーをし、シャウトなどの歌唱法を真似る。また尾崎豊や松任谷由実など、日本のシンガソングライター達の影響を受けて曲作りをはじめ、中学3年生の時にクラスメイトに捧げるラブソングを作った。
- 高校生になると、デスクトップミュージックに凝りだし、打ち込みで曲作りを始める。また、ヒップホップダンスを始める。
- 1999年12月 - 中崎英也にデモテープを送付し、「すぐに東京に来てくれないか?」と連絡がある。翌年3月に中崎の元へ多重コーラス録音したMDを届け、これが認められデビューが決定した。
- 2000年10月 - デビューシングル『No No No』で東芝EMIよりデビュー。当時最高の全国のFM17局でのパワープレイに選出される。
- 2001年
- 4月 - 仙台市から東京都に移り住む。3rdシングル『The Only One』がドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても〜』の主題歌となり、40万枚のヒットとなる。
- 4月20日・5月18日 - テレビ朝日『ミュージックステーション』に出演。
- 7月 - 1stアルバム『I'll Be There』がオリコン初登場7位を記録。
- 10月13日 - NHK総合『ポップジャム』に出演。
- 12月 - 第34回全日本有線放送大賞新人賞受賞。
- 2002年
- 2003年2月 - 渋谷AXでワンマンライブを開催。
- 2004年12月 - フジテレビ『めざましテレビ』のテーマソング『手のひらを太陽に』を担当。
- 2005年3月 - 渋谷AXにて再びワンマンライブを開催。
- 2006年7月 - 8月 - 情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'06に、葉加瀬太郎、佐藤竹善、藤井フミヤ、アンジェラ・アキ、ゴスペラッツ等と出演。
- 2008年
- 2月 - DIAMOND☆DOGSのミュージカル『クリスタルセレナーデ 七つの海を駆け抜ける Romantic St.Valentine Show』で音楽監督、ゲスト出演。
- 11月30日 - NHK衛星第2テレビジョン『魅惑のスタンダードポップス』に出演。
- 2009年
- 7月26日 - NHK衛星第2テレビジョン『魅惑のスタンダードポップス』に出演。
- 11月 - ニューヨークに拠点を移す。
- 2010年
- 2011年
- 4月 - "Annual Keeper’s of the Dream Award Ceremony" にハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーがゲストとして招待される。式典には当時大統領だったバラク・オバマのほか、モハメド・アリ、マジック・ジョンソン、スティーヴィー・ワンダーなども出席した
- 6月 - ニューヨークで初のワンマンライブを開催したほか、前年に引き続き、極真空手の全米大会でアメリカ国歌を歌う。
- 2012年
- 5月 - 世界同時配信デビューシングル『#1』がAmazon Japanのチャート3部門で1位。
- 6月 - 3年連続で、極真空手の全米大会でアメリカ国歌を歌う。
- 7月 - ニューヨーク・タイムズスクエアで行われたチャリティーイベント『LOVE SAVE KIDS』でパフォーマンスを披露。
- 8月 - ライブハウス『The Bitter End』でパフォーマンスを披露、以後レギュラー出演。
- 2013年
- 3月 - ライブハウス『Canal Room』でパフォーマンスを披露。
- 8月 - 全編英語のアルバム『Reborn』がAmazon Japan chartの、ポップ部門、ソウル/R&Bチャートで1位となる。
- 9月 - ニューヨークからロサンゼルスに活動拠点を移す。
- 2014年
- 8月 - ハリウッドのクラブ『Whisky A Go Go』でパフォーマンスを披露。和太鼓を初めてライブに取り入れ、大絶賛される。
- 11月19日(放送日) - テレビ東京『THEカラオケ★バトル』に出演、『Let It Go〜ありのままで〜』の英語バージョンを披露。
- 12月 - 舞浜・イクスピアリのイベント『カウントダウンライブ2015』に出演。
- 2015年
- 2月 - 帰国し、日本を活動拠点に戻す。
- 3月1日 - リズメディアに所属。
- 4月 - 写真家レスリー・キーによるLGBTカミングアウト者のポートレート展示企画『OUT IN JAPAN』に『WE ARE ONE』を楽曲提供。また4月26日には『TOKYO RAINBOW PRIDE 2015』でLGBT当事者であることを初告白した[12]。
- 2016年
- 5月 - リズメディアから独立。
- 7月 - フジテレビ系列パラスポーツ応援ソングとして『無限大∞』『FEELING SO RIGHT』が起用され、「PARA☆DO!」・リオデジャネイロパラリンピックニュースなどで使用された。
- 11月 - クラウドファンディングで資金調達した[16] 4thアルバム『あなたがいてくれたから』を制作、発売。
- 2017年
- 3月14日 - フジテレビ『魁!ミュージック』に出演。
- 4月 - 『MY VICTORY』がフジテレビ系列パラスポーツ応援ソングとして起用される。
- 10月8日 - テレビ朝日『今夜、誕生!音楽チャンプ』に出演。
- 2018年
- 7月 - 第32回人間力大賞「会頭特別賞」受賞。
- 2019年
- 5月17日 - TBSテレビの情報バラエティ番組『爆報! THE フライデー』に出演。メディアを通じ、自らの言葉でゲイであることを語った[17]。
- 2022年
- 11月22日 - 自身の誕生日に6年ぶりのニューアルバム『おひさまのうた』を配信リリース。
- 12月10日 - アルバム『おひさまのうた』のCD版をリリース。
注釈
- ^ 売り上げ40万枚を記録。
出典
- ^ “Biography”. KI-YO / Official Website. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “Ki-Yo / 清貴”. あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。/ OUT IN JAPAN. 2017年5月14日閲覧。
- ^ 55sendainikozaikyodousoukaiの投稿(836205459770802) - Facebook - 2017年5月14日閲覧。
- ^ “清貴コーナー”. 仙台二高同窓会. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “「岡田の風」奏でる明日 仙台出身・清貴さん作曲”. 河北新報. (2011年10月20日). オリジナルの2011年10月20日時点におけるアーカイブ。 2017年5月14日閲覧。
- ^ “みやぎ絆大使 - 宮城県公式ウェブサイト”. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “Stage Schedule”. TOKYO RAINBOW PRIDE 2015. 2017年5月14日閲覧。
- ^ 寺尾 のぞみ. “MSTERIO:日本とアメリカをつなぐ夢の実現:VIEWS 2016年冬号(第44号)掲載”. WJWN. 2017年5月14日閲覧。
- ^ 共同通信 (2010年6月24日). “Japan group wins U.S. gospel fest”. ジャパン・タイムズ 2017年5月14日閲覧。
- ^ Hsu, Cindy (2011年3月16日). “Harlem Japanese Gospel Choir Sings To Raise Disaster Awareness”. CBS New York (CBS) 2017年5月14日閲覧。
- ^ “Harlem Japanese Gospel Choir Perform In BLACK NATIVITY NOW 12/4, 12/11, 12/18”. Broadway World (2010年11月16日). 2017年5月14日閲覧。
- ^ a b “歌手、Ki-Yo(清貴)さんがカミングアウト”. GENXY (2015年4月27日). 2017年5月14日閲覧。
- ^ “MISIA NEW DIGITALSINGLE『流れ星/あなたにスマイル:)』SPECIAL WEBSITE”. MISIA. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “みやぎ絆大使”. 宮城県. 2008年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月14日閲覧。
- ^ “みやぎ絆大使名簿”. 宮城県. 2017年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月14日閲覧。
- ^ “あの「The Only One」の清貴が日本で完全復活! 清貴史上最高傑作の4th Albumリリースプロジェクト。”. クラウドファンディングのMotionGallery. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “「The Only One」が40万枚ヒットの清貴「ゲイなんですね」と告白”. デイリースポーツonline (2019年5月17日). 2019年5月18日閲覧。
- ^ “清貴。 : 手のひらを太陽に / BARKS 動画”. Barks. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月14日閲覧。
- ^ “Hinotama「I Believe Remixed By Kiyotaka - Single」”. iTunes. 2011年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月14日閲覧。
- ^ “Radio HITS Radio - Fm yokohama 84.7 : HINOTAMA”. Fm yokohama 84.7 (2011年3月5日). 2017年5月14日閲覧。
- ^ “コカ・コーラ presents LIVE PRIDE 〜愛をつなぎ、社会を変える変える。〜”. LIVE PRIDE 実行委員会(プライドハウス東京、東京レインボープライド). 2020年5月20日閲覧。
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