国鉄DF50形ディーゼル機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 16:44 UTC 版)
保存機
0番台の2両のみが現存する。1号機は試作機であり、前面窓の天地寸法および屋根肩部の丸みが深い等、量産機である18号機と比較して差異を有する。500番台は全機解体され、保存機はない。
画像 | 番号 | 所在地 | 備考 |
---|---|---|---|
DF50 4 | 大阪市東淀川区 菅原天満宮公園 |
2018年の台風で被災し、2024年1月30日に解体・撤去作業が開始されている。 | |
DF50 18 | 岡山県津山市 津山まなびの鉄道館 |
唯一現存する量産機。1984年(昭和59年)3月より大阪市港区の交通科学博物館に静態保存されていたが2014年(平成26年)4月に閉館となり、津山まなびの鉄道館へ移され、2016年(平成28年)4月2日より収蔵されている[20]。 | |
DF50 1 | 愛媛県西条市 四国鉄道文化館 |
篠ノ井線で活動していた時期、1964年(昭和39年)にはお召し列車の牽引機を務めたこともある[21]。その後、四国へ異動。廃車後解体されることなく国鉄多度津工場に保管され、1983年に準鉄道記念物に指定された。同機は1987年(昭和62年)に車籍復活し、四国旅客鉄道(JR四国)多度津工場に保存されていたが、2007年(平成19年)10月13日の展示を最後に車籍を残したまま伊予西条駅に隣接する四国鉄道文化館へ搬入され、同年11月26日より展示公開されている。多度津時代は動態保存でしばしば構内運転も行われたが、移動後は静態保存である。 |
脚注
関連項目
- JR貨物DF200形ディーゼル機関車 - 1992年(平成4年)から量産が開始された電気式ディーゼル機関車
- ボリビア国鉄DE95形・DE100形ディーゼル機関車 - 本形式を基礎とした、南米ボリビアの国鉄向けの電気式ディーゼル機関車。1968年(昭和43年)と1978年(昭和53年)にそれぞれ製造。標高4000メートル以上の自然環境に対応する機構を備えている。
注釈
- ^ 製造段階で寒冷地対策を施した33号機が1959年2月3 - 13日に北海道・夕張、追分地区で寒冷地対策試験を施行した[6]。
- ^ 日本以外の国ではイタリアの電気機関車が同じ理由で1940年のE636形からB-B-B配置が基本になっている[7]。
- ^ 信越本線 碓氷峠越え用のEF62は軽量化のためC-C軸配置を採用したが、唯一の例外である。
- ^ そのため晩年は専ら北陸本線米原 - 田村の交直接続区間での貨物列車牽引に使用された。
- ^ 0番台の電動機出力は600 kWであり、1950年代に製造された72系電車とほぼ同じだった。
- ^ 同機のナンバーと製造銘板は現地解体時に取り外され、JR四国多度津工場PRルームに保管されている。
出典
- ^ 沖田祐作 編『機関車表 国鉄編II 電気機関車・内燃機関車の部』(ネコ・パブリッシング RailMagazine 2008年10月号 (No.301) 付録CD-ROM)
- ^ a b c d e f 服部朗宏「DF50型機関車のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』68巻8号 pp.25 2018年
- ^ 野本浩「DF50型機関車開発の背景と効果」『鉄道ピクトリアル』68巻8号 pp.13 2018年
- ^ a b c 服部朗宏「DF50型機関車のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』68巻8号 pp.24 2018年
- ^ a b c 衣笠敦雄「ディーゼル車両の歩みとDF50の誕生」『鉄道ピクトリアル』31巻6号 p.12 1981年
- ^ 西尾源太郎「車両 内燃動力車 3.16 ディーゼル機関車の寒冷地試験」『交通技術』 14巻、増刊(162号)、交通協力会、1959年8月、33-34頁。doi:10.11501/2248511 。
- ^ フランコ・タネル『ヴィジュアル歴史図鑑 世界の鉄道』黒田眞知・田中敦・岩田斎肇訳 株式会社河出書房新社 2014年 ISBN 978-4-309-22609-5 p.229
- ^ 岩成政和「戦後ディーゼル機関車発達史の論点、争点、疑問点」『鉄道ピクトリアル』64巻7号 pp.50 - 52 2014年
- ^ 野元秀昭「戦後の電気式ディーゼル機関車」『鉄道ピクトリアル』31巻6号 p.47 1981年
- ^ a b c d e f 寺内良和 「鉄道車両系列シリーズ (13) DF50型ディーセル機関車」『鉄道ジャーナル』1979年12月号 (No.154) pp.79 - 86
- ^ 竹村伸一「最近のディーゼル電気機関車制御方式について 製品紹介」『日立評論』別冊20号、日立評論社、1957年11月25日、29-37頁 。
- ^ 衣笠敦雄「ディーゼル車両の歩みとDF50の誕生」『鉄道ピクトリアル』31巻6号 p.13 1981年
- ^ 野元秀昭「戦後の電気式ディーゼル機関車」『鉄道ピクトリアル』31巻6号 p.48 1981年
- ^ 石井幸孝『DD51物語』p.191 JTBパブリッシング 2004年
- ^ 石井幸孝『DD51物語』p.102 JTBパブリッシング 2004年
- ^ 「4 運輸と交通 機関車と電車 日本の鉄道 表2 機関車の性能比較」『原色現代科学大事典 10-機械』学研、1969年、140頁。doi:10.11501/2422337 。
- ^ 石井幸孝『DD51物語』p.103 JTBパブリッシング 2004年
- ^ a b c 服部朗宏「DF50型機関車のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』68巻8号 pp.38 2018年
- ^ 資料:『レールガイ』1977年11月号
- ^ DF50 18が津山に向けて陸送される RMニュース 鉄道ホビダス 2015年3月11日
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、126頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
固有名詞の分類
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