三菱ふそう・キャンター
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三菱ふそう・キャンター | |
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ポーランドのWielton社が運行する9代目モデル | |
概要 | |
別名 |
三菱・コルトディーゼル(インドネシア) フレイトライナー・360 715(メキシコ) |
販売期間 | 1963年- |
インドネシアでは「コルトディーゼル」の名でノックダウン生産されていたが、2022年3月に国内同様に「キャンター」へ車名が変更された[1]。メキシコではフレイトライナー・トラックスブランドで「フレイトライナー360 715」として販売している[2]。
初代 T720型(1963年-1968年)
三菱ふそう・キャンター(初代) T720型 | |
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概要 | |
販売期間 | 1963年 - 1968年 |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドアキャブオーバー型トラック |
パワートレイン | |
エンジン | 直列4気筒1,986cc4DQ1型ディーゼルエンジン |
最高出力 | 68ps |
1963年3月に同社初の小型トラックとして2t積のT720型登場[3]。視界が広く、運転操作が容易なキャブオーバー型を採用。エンジンは最高出力68psの直列4気筒1,986cc4DQ1型ディーゼルエンジン。走行性能や経済性において高評価を受けた。
1964年にマイナーチェンジ。前照灯を丸形2灯から丸形4灯へ変更。
2代目 T90型(1968年-1973年)
三菱ふそう・キャンター(2代目) T90型 | |
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T91A型前期 2013年の第43回東京モーターショーにて展示されたレストア車両 | |
概要 | |
販売期間 | 1968年1月 - 1973年 |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドアキャブオーバー型トラック |
パワートレイン | |
エンジン |
1995ccKE42型 2315ccKE47型 2384cc4DR1型 4DR5型 |
最高出力 |
90ps 95ps 75ps |
1968年7月に2代目「ニューキャンター」登場。前照灯は丸形4灯が採用され、フロントグリルと一体型となった。テールランプはコンビネーションタイプに変更。単独1灯の後退灯がなくなり、コンビネーションテールランプと一体化。前進4段のトランスミッションはフルシンクロ化された。
1968年12月にガソリンエンジン車を追加。2種類のガソリンユニットが用意され、標準車および長尺車はジュピタージュニアが搭載していた最高出力90psの1995ccKE42型を、長尺ダブルタイヤ車は新開発の最高出力95psの2315ccKE47型を搭載した。ディーゼルエンジンは最高出力75psの2384cc4DR1型に変更された。
1970年7月にマイナーチェンジで3分割タイプのフロントグリル(いわゆるV字型グリルだが後に登場する3代目のそれとは別物)を採用。ディーゼルエンジンは新開発の80psの2.7L 4DR5型に変更。フロントマーカーをグリル側に移設。また、リアランプのデザイン変更に伴い、後退灯をリアランプから分離。
また、2013年に開催された第43回東京モーターショーで三菱ふそうはキャンター生誕50周年を記念して1970年式2代目キャンターのレストア車を展示。三菱ふそうでは「ふそう名車復元プロジェクト」と名付け、開発・生産・販売各分野の社員有志により復元活動がされており、既にキャンターは2代目・3代目・4代目の合計4台の復元が完了し、現在は中型トラックのジュピターや大型トラックのT330の復元に取り組んでいるという。なお、キャンターは初代のみ現存車両が入手出来ない状況にあるよう。
注釈
- ^ 1963年から1970年までは三菱重工業、1970年から2002年までは三菱自動車工業が製造・販売していた。
- ^ これらフロントグリルにCANTERと表記されていない場合はフロントガラス下部に表記される。
- ^ 後に同クラスのいすゞ・エルフや日野・デュトロにも総輪ディスクブレーキが採用されている(いずれも4WD車を除く)。
- ^ 総輪ディスクブレーキの全車種への採用は小型トラッククラス初[注釈 3]。ただし、後に追加された4WDワイドキャブ車に限り車両総重量の関係上、これまで通り総輪ドラムブレーキが採用される。
- ^ いすゞ・エルフ100、UDコンドル CARGO 1.15t〜1.5t級とも兄弟車なため、4メーカーが同一車種を扱うという、異例の事態が発生。ただし、2013年夏をもってコンドルの1.15t〜1.5t級は廃止されたためキャンターのカゼットとしての供給開始の時点においては3メーカーに減少した。
出典
- ^ あのクルマの復活が遠因!? インドネシアで大人気の三菱ふそう・コルトディーゼルがキャンターになっちゃった!fullroad 2022年5月2日
- ^ 【世界を走る日本のトラック】ダイムラーのお家事情!? 米国の名門フレイトライナーとして販売されるメキシコのキャンターとインド製FUSO車fullroad 2022年6月19日
- ^ “小型トラック「キャンター」誕生から60周年”. asia.daimlertruck.com. 2024年5月14日閲覧。
- ^ キャンターにCNG/LPGエンジン搭載車を新発売 三菱自動車プレスリリース(2002年11月21日)
- ^ 「新型キャンター」のイメージキャラクターに「矢沢永吉」を起用 三菱自動車プレスリリース(2002年6月18日)
- ^ 世界初の小型商用車用の6速ATを開発 アイシン精機プレスリリース(2004年8月2日)
- ^ a b 『新型「NT450アトラス ATLAS」を新発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2012年11月8日 。2012年11月9日閲覧。
- ^ a b 『小型トラック 新型「キャンターガッツ」を発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2012年11月8日 。2012年11月9日閲覧。
- ^ 『ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッションが「2013年次RJCカーオブザイヤー特別賞」を受賞』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2012年11月14日 。2013年5月7日閲覧。
- ^ 『新型「キャンター エコ ハイブリッド」がアイルランド「Irish Green Commercial of the Year 2013」を受賞』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2013年1月25日 。2013年5月7日閲覧。
- ^ 『新型「キャンター エコ ハイブリッド」が「第3回かながわ地球温暖化対策大賞」を受賞』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2013年2月5日 。2013年5月7日閲覧。
- ^ 『新型「キャンター エコ ハイブリッド」をオーストラリアで発表』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2013年2月7日 。2013年5月7日閲覧。
- ^ 『新型「キャンター エコ ハイブリッド」が「Best Energy Efficient Product Award」を受賞』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2013年4月19日 。2013年5月7日閲覧。
- ^ 『UDトラックス、新小型トラック「カゼット」を発売』(プレスリリース)UDトラックス株式会社、2014年9月11日 。2014年10月2日閲覧。
- ^ 『UDトラックス向け小型トラック供給を開始』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2014年9月26日 。2014年10月2日閲覧。
- ^ 『UDトラックスの新小型トラック「カゼット」、三菱ふそうから供給開始 ~記念式典を三菱ふそう・川崎工場で開催~』(プレスリリース)UDトラックス株式会社、2014年10月1日 。2014年10月2日閲覧。
- ^ 『新型トラック「キャンター EX」を開発』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2014年11月28日 。
- ^ 『「カゼットRK」を発売 ~小型をベースに中型の積載容量を実現した、新カテゴリーのトラックを投入~』(プレスリリース)UDトラックス株式会社、2015年1月21日 。2017年7月30日閲覧。
- ^ 『「キャンター」4トン積載ダンプを新設定』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2015年4月21日 。2015年4月22日閲覧。
- ^ 『世界初の量産電気小型トラック「eCanter」発表』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2017年9月15日 。2018年6月10日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」2018.5年モデルを発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2018年9月27日 。2018年12月2日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」2019年モデルを発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2019年5月10日 。2019年6月13日閲覧。
- ^ 『先進安全装置を搭載した新型電気小型トラック「eCanter」を発表』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2020年8月20日 。
- ^ “小型トラック「キャンター」、サウジアラビア初のKD生産開始…三菱ふそう”. レスポンス(Response.jp). 2022年12月17日閲覧。
- ^ “サウジアラビアで小型トラック「キャンター」のKD生産を開始”. Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corporation. 2022年12月17日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」新型モデルを発売 世界に先駆けて日本で発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2020年10月19日 。2021年10月20日閲覧。
- ^ “【三菱ふそう キャンター 新型】ふそうブラックベルトを採用し、新たな“顔”で登場”. Response (2020年10月19日). 2020年10月21日閲覧。
- ^ “【三菱ふそうに聞くトラックデザインの奥義】その1:ブラックベルトのアイデンティティ”. Response (2021年6月9日). 2021年10月21日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」を改良し発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2021年3月31日 。2021年10月20日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」の新型モデルの販売を欧州で開始』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2021年8月11日 。2021年10月20日閲覧。
- ^ “三菱ふそう、欧州で新型「キャンター」受注開始 ユーロ6ステップEに適合 先進安全装備も充実”. 2021年10月21日閲覧。
- ^ 『小型トラック「キャンター」1.5t積載クラスに 「マニュアルトランスミッション(MT)」モデルを新たに追加』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2021年11月1日 。
- ^ “三菱ふそう、「キャンター」1.5t積載クラスに10年ぶり5速MTモデル復活”. Car Watch. 2021年11月2日閲覧。
- ^ 『フルモデルチェンジした電気小型トラック「eCanter」次世代モデルを発表』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2022年9月7日 。2023年1月13日閲覧。
- ^ 『電気小型トラック「eCanter」新型モデルを発売』(プレスリリース)三菱ふそうトラック・バス株式会社、2023年3月9日 。2023年3月16日閲覧。
- ^ 『NT450アトラスの一部仕様向上を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2019年7月2日 。
- ^ “独ダイムラー・トラック、米で中型EVトラックブランド立ち上げ”. 2023年4月28日閲覧。
- ^ 梁美甜 (2008年10月6日). “轆Book:5噸露筍寸得起” (中国語). 蘋果日報(香港). 2021年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月14日閲覧。
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