モーリシャス
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国民
モーリシャス共和国に居住する人口は2016年12月の推計で1,264,000人である。女性人口637,032人、男性人口624,176人である。モーリシャス島の人口は1,219,265人、ロドリゲス島41,669人、アガレガ諸島およびセイント・ブランドン島は合わせて274人と推計されている[38]。モーリシャスの人口密度はアフリカ諸国の中では第1位である。
民族
民族に関して公的な統計はないものの、モーリシャスは多民族国家である。住民はインド系(印僑)が68%、アフリカ系と白人の混血によるクレオールが27%、華人が3%、フランス系が2%である[39]。インド系住民の多くはかつてクーリーとして渡って来た人々で、彼らの受け入れに使われた施設の遺構アープラヴァシ・ガートは、ユネスコの世界遺産に登録されている。
言語
1814年以降から独立まで約150年にわたってイギリスの植民地であったため、公用語は形式上では英語であるものの、法的には定められていない。議会での公用語も英語だが、国民議会議員は誰でも議長にフランス語で呼び掛けて良いことになっている[40]。英語とフランス語は一般的にモーリシャスの公的な言語として、政治、行政、裁判やビジネスのための言語として受け入れられている[41]。モーリシャスの憲法は英語で書かれているものの、民法などの幾つかの法律はフランス語である。
学校の生徒は英語とフランス語が必修で、選択科目としてアジア系諸言語やクレオール語を学べる。学校での教育に用いられる言語は学校により異っている。ただ、通常はクレオール語、フランス語、英語である。
これらの言語の中でモーリシャスで最も話されている言語は、17世紀〜18世紀初頭にかけてのフランス領時代に発達したフランス語系統のモーリシャス・クレオール語である[42]。モーリシャス・クレオール語は90%以上の国民の母語であり、日常会話として家庭などで話されている。ただしモーリシャス・クレオール語は、話し言葉主体であり、読み書きなどの教育は受けないので、読み書きや敬語的な表現などを用いた会話では一般的にフランス語を使用する。多くの新聞やメディアはフランス語であり、ビジネスでもフランス語が使用されるなどフランス語圏となっている。
また、多くの国民はモーリシャス・クレオール語、フランス語に加えて、宗主国の言語である英語も理解するトライリンガルであるものの、英語は学校教育を終えると日常生活では使う機会に乏しいために、読み書きはできても聞き取りや会話などは苦手な人も少なくない。そのため、アメリカ映画など英語で作成されたテレビ番組などは、フランス語に吹き替えられて放送される。その他、家庭内ではポルトガル語、ヒンディー語、タミル語、テルグ語、客家語、ボージュプリー語、ウルドゥー語、マラーティー語などが使われる。
モーリシャス人は状況に応じて使う言語を使い分けており[43]、教育や職業的な場面ではフランス語や英語が好まれる一方、音楽、宗教、文化的な活動ではアジア系言語が主に用いられる。メディアや文学は主にフランス語である。
かつてはボージュプリー語を母語とする者も多かったが、その数は年々減少し、家庭でのボージュプリー語の使用は減っており2000年では人口の12%あったところ、2011年の統計では5%まで低下している[44]。
宗教
モーリシャスは公的に世俗的政府であると定められており、信教の自由は憲法に明記されている[45]。このこともあって、多様な宗教が共存する国である。モーリシャス人の信仰は、ヒンドゥー教が52%、キリスト教が28.3%(ローマ・カトリックが26%、プロテスタントが2.3%)、イスラム教が16.6%、その他3.1%である。なお、アフリカ諸国の中でヒンドゥー教が多数を占める国はモーリシャスのみである。
モーリシャス人の文化には多様な宗教からもたらされた祝祭を反映して、年間を通じて様々な祝祭があり、そのうちのいくつかは公的な祝祭日となっている。推計によればモーリシャス人は平均で年700時間を宗教的活動に費やすという[46]。
教育
同国の教育は政府が資金提供する公立学校の開発と運営を管理する教育人事省によって管理されている。教育人事省は私立学校に関しては助言と監督の役割も担っている面を持つ。
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保健
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- ^ Religious Setting
- ^ Claiming Human Rights - in Mauritius Claiming Human Rights
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