ブロッサム・ディアリー ブロッサム・ディアリーの概要

ブロッサム・ディアリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 03:03 UTC 版)

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ブロッサム・ディアリー
Blossom Dearie
生誕 (1924-04-28) 1924年4月28日
アメリカ合衆国ニューヨーク
死没 (2009-02-07) 2009年2月7日(84歳没)
ジャンル ジャズ
職業 シンガー
担当楽器 ボーカルピアノ
活動期間 1952年 - 2006年
レーベル ヴァーヴ・レコード
ダフォディル・レコード
キャピトル・レコード
フォンタナ・レコード
公式サイト www.blossomdearie.com

時に「ビ・バップベティ・ブープ」と評されることもあり[要出典]、作家のドン・ウィンズロウは、ブロッサムをモデルに、スパイとして活躍する美しいジャズ歌手のヒロインを生み出している[要説明]

経歴

幼少期

1924年4月28日、ニューヨークの郊外イースト・ダーラムに生まれる。「ブロッサム」という名前は本名で、ブロッサム(以下「彼女」)が生まれた時に、兄で、後にダフォディル・レコード(英語)主宰者となるウォルター・バーチェットが父親の元へ満開のの枝を持ってきたのが由来という説がある[要出典]

子供の時はクラシック・ピアノを習っていたが、10代でジャズ・ピアノに転向する。

1940年代

1940年代の中頃からウディ・ハーマン楽団やアルヴィノ・レイ楽団などの様々なコーラス・グループに参加。また、カクテルピアニストとして、クラブやバーで歌ったりもしていた。

1950年代

1952年にアメリカからフランスパリへ移る。そこで知り合ったアニー・ロスやクリスチャンヌ・ルグラン[2]らとコーラスグループの「ザ・ブルー・スターズ」を結成。

ジャズ・スタンダードの「バードランドの子守唄」をフランス語で歌うなど数々の作品を残し、パリでヨーロッパ的なセンスを体得。この「ザ・ブルー・スターズ」は、ダブル・シックス・オブ・パリなどへ連なるコーラス・グループの草分け的存在となる[注釈 1]

1956年、初のリーダー・アルバム『Blossom Dearie Plays "April in Paris"』を録音。ただし、この作品では歌っておらず、ピアノのみで参加。この頃に、同作の録音に参加したフルート奏者、ボビー・ジャスパーと結婚する[要出典]

フランスでもカクテル・ピアニストとしての活動を続けており、シャンゼリゼ通りのクラブなどで歌っていた。そこでヴァーヴ・レコードの主宰者、ノーマン・グランツの目にとまり、「アメリカで君の歌を録音したい」と提案を受けた[要出典]

アメリカに帰国、アルバム『ブロッサム・ディアリー』[3]を録音する。

1960年代

夫であったボビー・ジャスパーとの離別[要出典]に前後し、再び渡欧。アメリカとヨーロッパを行き来しながら音楽活動を続ける。

1962年、飲料会社であるハイヤーズからルートビアのCMソングを歌うよう委嘱されると、ルートビアの愛好者に彼女のレコードを景品に送る企画が持ち上がり[要出典]、アルバム『シングス・ルーティン・ソングス』を録音[注釈 2][5]。この作品は作家の村上春樹が「秘蔵の一枚」にあげている[要出典]

そのほか、1964年にはキャピトル・レコードからアルバム『メイ・アイ・カム・イン?』[6]をリリース。

もちろん、アメリカとヨーロッパを行き来する生活だったためイギリスのクラブでのライブ録音も残されている[要説明]

1970年代以降

1974年には兄ウォルター・バーチェットを社長に迎え自主レーベル、ダフォディル・レコードを設立。その頃、アメリカの子供向け教育番組『Schoolhouse Rock!』に出演[要出典]、ボブ・ドローが手がけた「Figure Eight」などの曲で歌声を披露した。

晩年は2006年まで、マンハッタンの「ダニーズ・スカイライト・ルーム」などでライブを行っていたが、2009年2月7日、老衰のためグリニッジ・ヴィレッジで死去[1]

ディスコグラフィ

マーキュリー・レコード
  • 『ララバイ・オブ・バードランド』 - The Blue Stars of France: Lullaby of Birdland and Other Famous Hits (1954年) ※コーラスグループ「ザ・ブルー・スターズ」の一員として
バークレー・レコード
  • Blossom Dearie Plays "April in Paris" (1956年) ※歌なし
ヴァーヴ・レコード
ハイヤーズ
キャピトル・レコード
フォンタナ・レコード
  • 『ブロッサム・タイム・アット・ロニー・スコット』 - Blossom Time at Ronnie Scott's (1966年) ※ライブ録音
  • 『スウィート・ブロッサム・ディアリー』 - Sweet Blossom Dearie (1967年) ※ライブ録音
  • Soon It's Gonna Rain (1967年)
  • 『ザッツ・ジャスト・ザ・ウェイ・アイ・ウォント・トゥ・ビー』 - That's Just the Way I Want to Be (1970年)
ダフォディル・レコード
  • 『シングス:ブロッサムズ・オウン・トレジャーズ』 - Blossom Dearie Sings (1974年)
  • 『1975』 - 1975: From The Meticulous to the Sublime (1975年)
  • 『マイ・ニュー・セレブリティ・イズ・ユー』 - My New Celebrity is You (1976年)
  • 『ウィンチェスター・イン・アップル・ブロッサム・タイム』 - Winchester in Apple Blossom Time (1977年)
  • 『ニードルポイント・マジック』 - Needlepoint Magic (1979年) ※ライブ録音
  • Simply (1983年)
  • 『ポジティヴリー』 - Positively (1983年)
  • Et Tu, Bruce (1984年) ※ライブ録音
  • Chez Wahlberg: Part One (1985年)
  • Songs of Chelsea (1987年)
  • Tweedledum & Tweedledee (Two People Who Resemble Each Other, in this Case Musically) (1991年) ※マイク・レンジとの共演盤
  • Christmas Spice So Very Nice (1991年) ※マイク・レンジとの共演盤
  • Our Favorite Songs (1996年) ※コンピレーション・アルバム
  • I'm Hip (1998年) ※コンピレーション・アルバム
  • 『ブロッサムズ・プラネット』 - Blossom's Planet (2000年)
  • "It's All Right to Be Afraid" (2003年) ※シングル
EMI
  • 『スウィート・ブロッサム・ナイト - 私とフィル』 - Me and Phil (1994年)
その他のアーティストとの共演盤
  • Alan Jay Lerner Revisited
  • Arthur Schwartz Revisited
  • Cole Porter Revisited Volume IV
  • DeSylva, Brown & Henderson Revisited Volume I
  • Frank Loesser Revisited
  • Harold Arlen Revisited
  • Harold Arlen & Vernon Duke Revisited Volume II
  • Ira Gershwin Revisited
  • Irving Berlin Revisited
  • Kurt Weill Revisited Volume II
  • Oscar Hammerstein Revisited
  • Rodgers & Hart Revisited Volume II
  • Rodgers & Hart Revisited Volume III
  • Rodgers & Hart Revisited Volume IV
  • Unpublished Cole Porter Volume II
  • Vernon Duke Revisited
  • Vincent Youmans Revisited
  • Hold On to Your Hats (Complete Score)

  1. ^ クリスチャンヌ・ルグランは後にスウィングル・シンガーズリード・ボーカルを務める。
  2. ^
    • 演奏: Blossom Dearie--vocal、Joe Harnell--piano, arranger、Dick Romoff--Bass、Ted Sommer--Drums、Jerome Richardson--Flute, tenor saxophone。製作 Ed Mahoney、著作権者 Daffodil Records[4]


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