ベティ・コムデンとは? わかりやすく解説

ベティ・コムデン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 03:19 UTC 版)

ベティ・コムデン
Betty Comden
生誕 Basya Cohen
(1917-05-03) 1917年5月3日
アメリカ合衆国 ニューヨークブルックリン区
死没 (2006-11-23) 2006年11月23日(89歳没)
アメリカ合衆国 ニューヨーク
職業 女優、リブレット作家、作詞家、脚本家
活動期間 1944年 - 2005年
配偶者
スティーヴン・カイル(旧姓ジークフリート・シュッツマン)
(結婚 1942年、死去 1979年)
子供 2
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ベティ・コムデンBetty Comden1917年5月3日 - 2006年11月23日)は、アメリカの作詞家、映画の脚本家。

1944年ブロードウェイ・ミュージカル『オン・ザ・タウン』の作詞と脚本がMGMの名製作者アーサー・フリードの目にとまり、1947年頃から「作詞ができる」脚本家としてアドルフ・グリーンと共に二人三脚で活躍する。

グリーンとはしばしば夫婦に間違えられるほどの名コンビで、数多くの脚本を共同執筆した。ショウビジネスの舞台裏を描いたコメディタッチのミュージカル作品を得意とし、機知に富んだ軽妙な台詞のやりとりに特色がある。代表作として『踊る大紐育』(1949年)、『雨に唄えば』(1952年)、『バンド・ワゴン』(1953年)など。

また、コムデン=グリーンのコンビは作詞家としても有名で、特に日本劇場未公開ながら『私を野球につれてって』(1949年)などにも作詞している(一番有名な「Take Me Out to the Ball Game」自体は古い既存曲であったが、このミュージカル映画で一躍有名になる)。

後に20世紀フォックスに動いて、通常のコメディ作品の脚本も手がけ、また一般映画の挿入歌やブロードウエイミュージカルの作詞も数が多い。例えば『レオン』(1994年)の「I like myself」の作詞は彼らである。特にミュージカルの舞台部門において、7個のトニー賞を獲得している。

執筆した脚本と同じくジョークとユーモアを愛する人柄で、『ブロードウェイのバークレー夫妻』の打ち合わせで、フレッド・アステアジュディ・ガーランドを前に、グリーンともどもできあがったばかりの脚本を朗読したときには、2人が笑いころげるほどの「名演」であったと言う。『バンド・ワゴン』に出てくる脚本家のマートン夫妻(オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレイ扮)は、コムデンとグリーン本人をモデルとした役である。

心臓疾患のため91歳にて死去した。

主な作品

  • 私を野球につれてって』 - Take Me Out to the Ball Game (1949年) ※一部の作詞
  • 『ブロードウェイのバークレー夫妻』 - The Barkleys of Broadway (1949年) ※共同脚本
  • 踊る大紐育』 - On the Town (1949年) ※共同脚本
  • 雨に唄えば』 - Singin' in the Rain (1952年) ※共同脚本
  • ワンダフル・タウン』 - Wonderful Town (1953年) ※共同作詞
  • バンド・ワゴン』 - The Band Wagon (1953年) ※共同脚本
  • メイム叔母さん』 - Auntie Mame (1958年) ※共同脚本
  • 『ベルズ・アー・リンギング』 - Bells Are Ringing (1960年) ※共同脚本
  • 何という行き方!』 - What a Way to Go! (1964年) ※共同脚本
  • 『アプローズ (喝采)』 - Applause (1970年) ※共同脚本
  • 『20世紀号に乗って』 - On the Twentieth Century (1978年) ※共同脚本・作詞
  • 雨に唄えば』 - Singin' in the Rain (1983年) ※共同脚本
  • 『ウィル・ロジャース・フォーリーズ』 - The Will Rogers Follies (1991年) ※共同作詞

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