トム・コリンズ トム・コリンズの概要

トム・コリンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 03:56 UTC 版)

トム・コリンズ
基本情報
種別 ロングドリンク
作成技法 シェイク
無色、白色
グラス コリンズ・グラス
アルコール度数
度数
13度[1] - 16度[2]
レシピの一例
ベース ジン
装飾材料 レモン・スライス、マラスキーノ・チェリー
テンプレートを表示

由来

19世紀半ば、イギリスロンドンコンデュイット・ストリート英語版にあった「リマーズ・コーナー」のバーテンダー・ジョン・コリンズがオランダ・ジン(イェネーバ英語版、ジュネヴァ・ジン)を用いて作った「ジョン・コリンズ」というカクテルが元祖である[3][4][5]

ベースとなるジンをイェネーバからイギリス産のオールド・トム・ジンに替えてから、「トム・コリンズ」と呼ばれるようになった[3][4][5][6]

1960年代にオールド・トム・ジンが終売になった以降は、ドライ・ジン(ロンドン・ジン)をベースとして作るのが一般的である[5][7]

標準的なレシピ

作り方

  1. シェイカーにジン、レモンジュース、砂糖と氷を入れ、シェイクする。
  2. 上記を氷を入れたコリンズ・グラス(通常のロングドリンクに使われるのは8オンスタンブラーだが、10オンス〜14オンス入る、より背が高く細長いグラス)に注ぎ、炭酸水を加え、軽くステアする。
  3. カクテルピックに刺したレモン・スライスとマラスキーノ・チェリーを飾る。

備考

現在ではオールド・トム・ジンの代わりにドライ・ジンを使うことが多い。このため、「ジン・フィズ」と材料や作り方はほとんど同じとなった(使うグラス(コリンズグラス)や飾りのフルーツが違う)。

バリエーション

ジョン・コリンズ[8]
ジンをウイスキーに替えたもの。
カーネル・コリンズ(Colonel Collins)[9]
ジンをバーボン・ウィスキーに替えたもの。
サンデイ・コリンズ(Sandy Collins)[10]
ジンをスコッチ・ウィスキーに替えたもの。
マイケル・コリンズ(Michael Collins)[7]
ジンをアイリッシュ・ウィスキーに替えたもの。マイク・コリンズ(Mike Collins)と呼ばれることもある[9]
キャプテン・コリンズ(Captain Collins)[9]
ジンをカナディアン・ウイスキーに替えたもの。
ペドロ・コリンズ(Pedro Collins)[7][9][10]
ジンをラム酒(ダーク・ラム)に替えたもの。ラム・コリンズと呼ばれることもある。
ピエール・コリンズ(Pierre Collins)[7][9]
ジンをコニャックに替えたもの。
ジョー・コリンズ(Joe Collins)[10][9]
ジンをウォッカに替えたもの。ウォッカ・コリンズと呼ばれることもある。
ルーベン・コリンズ(Ruben Collins)[10]
ジンをテキーラに替えたもの。ペピート・コリンズ(Pepito Collins)、ホセ・コリンズ(José Collins)と呼ばれることもある[9]
ジャック・コリンズ(Jack Collins)[9]
ジンをアップルジャックに替えたもの。

  1. ^ 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.164 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X
  2. ^ YYT project 編 『おうちでカクテル』p.138 池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1
  3. ^ a b トム・コリンズ”. サントリー. 2019年3月8日閲覧。
  4. ^ a b 朱鷺田祐介「トム・コリンズ」 『酒の伝説』新紀元社、2012年。ISBN 978-4775306970 
  5. ^ a b c 斎藤都斗武、佐藤淳 『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、43頁。ISBN 9784839946234 
  6. ^ 中村健二 『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、127頁。ISBN 9784072743935 
  7. ^ a b c d Andrew Smith (2013). The Oxford Encyclopedia of Food and Drink in America. 第1巻. OUP USA. p. 449. ISBN 9780199734962 
  8. ^ 中村健二 『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、46頁。ISBN 9784072743935 
  9. ^ a b c d e f g h Simon Difford (2008). Cocktails: Over 2250 Cocktails. diffordsguide. p. 104. ISBN 9780955627606 
  10. ^ a b c d チャールズ・シューマン 著、福西英三訳、松本みどり 訳 『シューマンズ バー ブック』(新装版)河出書房新社、2018年、200頁。ISBN 978-4309279213 


「トム・コリンズ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トム・コリンズ」の関連用語

トム・コリンズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トム・コリンズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトム・コリンズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS