チュ・クオック・グー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 18:55 UTC 版)
問題点
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
チュ・クオック・グーは、起源からしてフランスの植民地権力に近い側の知識人に由来するため、その綴りにはフランス語中心的な視点にたち、必ずしもベトナム語に適していないものもある。ベトナム語で同じ音素であっても、フランス語で書き分けるものやフランス人が聞いて違う音と判断したものは書き分ける。例として音素 k は、フランス語の規範にのっとり c、k、qu を使い分ける[要検証 ]。また、音素 g、ng も場合によって g、ng や gh、ngh と書き分けられる。
またチュ・クオック・グーは中国の拼音や注音字母と違い、正式な文字として採用されたため、それまで多くの著作を著すのに使用されてきたチュノム表記ベトナム語や漢文を破滅に追いやったという側面もある。これも、チュ・クオック・グーは植民地権力がベトナムの儒教や仏教、そしてベトナムの文明を、フランス文明、キリスト教、西ヨーロッパ文明へと置き換えるための道具として利用した[要出典]ことに起因する。
参考文献
- 村田雄二郎、C・ラマール編『漢字圏の近代 ことばと国家』東京大学出版会, 2005年
脚注
関連項目
- ^ a b 『ベトナム語のしくみ』白水社、233頁。ISBN 978-4-560-06756-7。
- ^ “ベトナム東南部にあるテイニン省の観光”. ベトナムの声放送局 (2011年12月28日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ “全国各地、テトを楽しむ”. ベトナムの声放送局 (2015年2月19日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ 中国語の「第1声」「第2声」のような呼称ではなく、声調名で表される。声調の表記の順番(声調配列順)は明確には決まっておらず、辞書・参考書・学習書等によってそれぞれ異なる(最初は 1.thanh ngang [平調] から始まって、最後は 6.thanh nặng [重調] で終わる場合が多く、少なくとも8通りは存在する)。
以下の表・図に示されている声調配列順(「a à á ả ã ạ」)は、日本のベトナム語関連書籍で最もよく用いられているものであり、このほかに「a à ả ã á ạ」、「a á à ả ã ạ」、「a à ã ả á ạ」等があるが、著者・出版社によって用いられる配列順に多少の差がある。
- チュ・クオック・グーのページへのリンク