コロンビア邦人副社長誘拐事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 18:53 UTC 版)
FARCの反応
2015年10月と2016年9月、FARC幹部が朝日新聞社の単独取材に応じ、FARCナンバー3のホアキン・ゴメスは「私自身は日本人の誘拐に関与したことはない。和平が実現すれば、(副社長の誘拐殺害事件が)内戦中の犯罪行為について調べる真相究明委員会の調査対象になるだろう」と述べた。また、FARCナンバー2のイバン・マルケスは「殺害行為は起きてはいけない残念なことだった。許されることではない」と事件を非難した[5]。
類似事件
コロンビアでは誘拐事件が多発しており、2005年に中華人民共和国に抜かれるまで世界で最も誘拐の多い国であった。2000年は外国人22人を含む3706人が誘拐された。1996年から2004年までの8年間に副社長を含む外国人324人が誘拐された。日本人は副社長を含む少なくとも7人が誘拐されている。
- 1991年8月27日、アンティオキア県の水力発電所でメンテナンスのため滞在していた東芝の日本人技術者2人が誘拐され、同年12月16日解放。
- 1992年1月31日、プトゥマヨ県モコアでコロンビア国籍の日本人電気工事会社社長が誘拐され、同年2月22日解放。
- 1994年9月24日、カサナレ県で日本人農場主が誘拐され、同年11月12日解放。
- 1998年9月22日、ボゴタ南西部パスカで元山梨県議が誘拐され、1999年2月25日解放。
- 2001年8月31日、クンディナマルカ県で元山梨県議が再び誘拐され、同年10月18日解放。
- 2010年3月23日、バジェ・デル・カウカ県で永住日本人が誘拐され、同年8月15日、コロンビア治安部隊により救出。
コロンビアでは2002年に2882件発生していた誘拐事件が、当局による取り締まりの強化や誘拐対策法(身代金の支払いを禁止する法律)により2010年は282件に激減した。
固有名詞の分類
平成時代の事件 |
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