ガサラキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 13:12 UTC 版)
登場メカ
タクティカルアーマー(TA)
壱七式戦術甲冑 雷電 | |
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型式番号 | Tactical Armor Type17 |
分類 | タクティカルアーマー |
所属 | 特務自衛隊教導団第3実験中隊 |
建造 | 豪和インスツルメンツ 特務自衛隊 |
生産形態 | 実験機 |
全高 | 4.4m |
本体重量 | 2.5t |
全備重量 | 4.5t |
最大速度 | 65.0km/h |
最大行動時間 | 60分 |
固定装備 | スモークディスチャージャー アルムブラスト リフティングウインチ |
武装 | 25mm機関砲 75mm低圧砲 50mmグレネードランチャー他 |
乗員人数 | 1名 |
搭乗者 | 豪和ユウシロウ |
- 17式TA「雷電(らいでん)」
- 特務自衛隊TA実験中隊が使用する人型兵器。略称はTA。「骨嵬」の一部である「鬼の腕」とよばれる謎のオーバーテクノロジーを解析し、極秘裏に開発された人工筋肉「マイル1」を採用した最新鋭の二足歩行型兵器。この「マイル1」が人体でいう脊髄を再現しているため、思考と最小限の命令(音声認識)・操作で人間に近い運動能力を発揮する。
- 劇中では餓沙羅鬼の解明の一環としての骨嵬の解析と再現こそが真の目的であり、TA開発と実戦投入は単なる実験の一部、コストも実用性も(そしてパイロットの安否も)二の次であることが示唆されていた。
- アルムブラストは気体爆薬を利用した機動補助システムで脚部に装備されている。本来は登攀時にジャンプしたり、床を掘削したりするのに利用するものだが、ユウシロウは姿勢制御や回避目的での瞬発的な微進、塹壕形成(安宅大尉が着想)などにも用いていた。
- 肩部にはリフティングウインチを内蔵。これを射出することで傾斜が深い上り坂や、建物の屋上へ一気に登ることが可能。脚部の損傷などで動けない場合、ウインチを地面に射出することで無理やり移動することもできる。
- 動力は燃料電池であり、そのために低温の液体酸素が搭載されている。脚部のショックアブソーバーが加熱した場合は液体酸素を流用して冷却することも出来る。
- 本編では北海道八臼岳演習場での17式改の暴走事件以降、首相警護任務や豪和ビルでの対米迎撃戦などで17式改の装備でもある大容量バッテリーパックや25mm機関砲、ミサイルランチャー、ブラストロッドなども用いるようになったが、第三実験中隊の装備としての機体は件の暴走事件でやむを得ず17式改を用いた以外では、一貫して17式のみである。
- 本編中では「雷電」と呼ばれたことは一度も無い。
壱七式戦術甲冑改 震電 | |
---|---|
型式番号 | Tactical Armor Type17EX |
分類 | タクティカルアーマー |
所属 | 特務自衛隊教導団第3実験中隊 |
建造 | 豪和インスツルメンツ 特務自衛隊 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 4.4m |
本体重量 | 2.8t |
全備重量 | 4.8t |
最大速度 | 65.0km/h |
最大行動時間 | 36時間 |
固定装備 | スモークディスチャージャー アルムブラスト リフティングウインチ |
武装 | 25mm機関砲 ミサイルランチャー ブラストロッド |
乗員人数 | 1名 |
- 17式改TA「震電(しんでん)」
- 17式の改良量産型。操作系をパイロットごとの個性に合わせ厳密にチューンした17式に対し、既存の設定の中から比較的適切なものを選ぶように、チューニングが簡易化されている。
- 本編では北海道八臼岳演習場の連続走行実験にて、パイロットに与えられた特殊なインジェクションに起因する試験中の暴走事故を起こしたが、運用配備に影響する問題にはならなかったようで、以後国内各方面へ配備されている様子をうかがわせる描写がなされている。実際に暴走事件以後の戒厳令発令時の各地での警戒任務やアジアン静脈瘤での暴徒鎮圧には、この17式改が用いられている。
- 17式に比べ、新型バッテリーを装備したことにより行動時間が飛躍的に増大している。反面、暴走時にパワー切れによる停止が期待できず、試験暴走時に実験中隊を投入する結果となった。
- ブラストロッドはアルムブラストと同様の気体爆薬を使用した暴徒鎮圧用の非殺傷性兵器。
- 17式同様に、本編中で「震電」で呼ばれたことは一度も無い。
- 「月光(げっこう)」
- ゲームにのみ登場した新型TA。デザインは他の機体同様に出渕裕である。首が胴体に埋没したような形状で、細身の意匠はイシュタルMk-II のデザインを取り入れている。
メタルフェイク(MF)
メタルフェイク「イシュタルMk-II」 | |
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型式番号 | ISHTAR MK-2 |
所属 | シンボル |
建造 | シンボル |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 4.6m |
本体重量 | 3.0t |
全備重量 | 5.6t |
最大速度 | 68.0km/h |
最大行動時間 | 45分 |
固定装備 | スモークディスチャージャー |
武装 | 65mm機関砲 エリコン30mm機関砲 50mmグレネードランチャー ギロチン(格闘専用兵装) LOSATミサイルランチャー |
乗員人数 | 1名 |
シンボルが開発した人型歩行兵器。略称はMF。「シンボル」が使用する人型兵器である。特務自衛隊が使用するTAと同系統の兵器で、「オリジナル」である骨嵬に対する「フェイク」と通称され(「メタルフェイク」の呼称は、模型などの商品でのみ使用)、本編に登場するのはイシュタルMk-II 1機種のみである。ベギルスタンでは多国籍軍の機甲部隊(空挺戦車や歩兵戦闘車)への攻撃に使用され、絶大な戦果を挙げている。TAとは異なり、同様の人型兵器に対する白兵戦用の武器もあり、各種火器や特殊装備も充実している。
なお作中の台詞から、装備する対戦車ミサイルはLOSATとされる。本作が放送中にアメリカ軍が開発中であったミサイルだが、その後、開発中止となった。
壁抜け用の泡状爆薬スプレーや点火用レーザー、セキュリティやサーバーコンピュータに対するハッキングシステムも装備しており、豪和中央研究所に潜入する際に活用された。
作中終盤に米軍にも納入され、空挺降下後に豪和インダストリー本社に突入。この時は一部の機体に正座の姿勢での高速移動が可能なスキッドローラー機構が脛部に装着されていた。また、人型兵器用の携帯火器サイズのレールガンを装備した機体が一機だけ配備されていた。
シンボルの運用下にあった時点での機体価格は1億ドル以上。開発費用は最低でも20億ドル以上。
メカデザインは荒牧伸志による。
その他の兵器
- TA戦闘指揮車
- 特務自衛隊のTA部隊前線指揮用8輪式装輪装甲車。指揮やバックアップだけではなくTAのデータ収集も目的としているため、搭載された複数のコンピューターによってTAや操縦者の心身状態をモニタリングする事が可能となっている。砲塔に25mmチェーンガンと7.62mm機銃を有するが、あくまで自衛用の武装であり、自ら戦闘に参加する事は無い。また、砲塔から上に伸びたセンサー群は「ビッグアイ」と呼ばれる。車体側面にはRPVと呼ばれる無人偵察機と、射出用のレールが収納されている。乗員は6名。単価は約15億円。
- TA輸送車
- 特務自衛隊のTA輸送用トレーラートラック。6輪の牽引用装甲車と4輪のトレーラーから構成されている。トレーラーには2機のTAを搭載可能で、それを2両牽引できる。
- 12式戦車
- 特務自衛隊の主力戦車。特務自衛隊機甲師団の最新型戦車で、世界でも有数の機動力を持つ最新鋭車両。主砲に短砲身の135mm滑腔砲(液体装薬砲)を装備している。また、対空・対戦車両用ミサイルを8基備え、搭載場所は明示されていないが砲塔バスルの上面が斜め上に開くことを示唆する設定画がある。外見上の特徴としては車体に対して砲塔が大柄で、傾斜装甲が採用されている。また、防盾上に砲手用サイトを備え、防盾自体も前方に伸びている。第2話において本車4両が4式歩兵戦闘車4両と共にTAとの模擬戦に参加するが全車が撃破された。なお、12式の読み方は「じゅうにしき」。
- 4式歩兵戦闘車
- 特務自衛隊の歩兵戦闘車。砲塔に30mm機関砲と、対空・対戦車両用ミサイルを8基備える。乗員は車長・砲手・操縦手の3名で、車体後部に6名の兵員を収容できる。第2話においてTAとの模擬戦を行った。
- 90式戦車改
- 特務自衛隊の主力戦車。90式戦車の改良型で、主砲は12式戦車の物とは外観が異なる短砲身の135mm滑腔砲に変更され、砲塔正面周りと車体側面に装甲を追加している。また、視察装置と発煙弾発射機なども変更されている。第23話において市ヶ谷駐屯地の正面入口に配備されていた。
以上は全て架空の兵器である。この他、155mmりゅう弾砲 FH70やF-22、トーネードIDSなどの実在兵器も登場している。
- ^ 新紀元社 『無限のリヴァイアス コンプリートアートワークス』93ページより。またキャラクターデザインの村瀬修功も同時期に別の仕事が入ったためそこまで深く関われなかったという。
- ^ 『アニメージュスペシャルGAZO Vol.3』「野崎 透(ガサラキ脚本)インタビュー」(徳間書店刊 1999年06月)
- ^ 『ガサラキ』LD 第9巻 解説書「野崎透vs高橋良輔 シリーズ終了特別対談」
- ^ 翻訳家の兼光ダニエル真は本作のビデオが、「ビルボード社による全米ビデオソフト販売数ランキング第10位を飾った」と述べている。
- ^ (株)太田出版刊『ボトムズ・アライヴ』 (オタク学叢書 Vol.4)P310
- ^ 米たに放送局 勇気ある誓いはココに 第12回(2006年03月16日)
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