マテリアル・クライシスとは? わかりやすく解説

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マテリアル・クライシス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 04:57 UTC 版)

マテリアル・クライシス
小説
著者 仁木健
イラスト 瑚澄遊智
出版社 角川書店
レーベル 角川スニーカー文庫
刊行期間 2003年5月30日 - 2004年4月31日
巻数 全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

マテリアル・クライシス』は、仁木健による日本ライトノベルイラストは瑚澄遊智が担当。第7回スニーカー大賞奨励賞受賞作。角川スニーカー文庫角川書店)より2003年5月から2004年4月まで刊行された。

あらすじ

科学の発展と共に、誰でもちょっとした魔法を使えるようになった近未来の日本を舞台にして、特殊テロ犯罪に魔術捜査官・和宏と新米捜査官・中学生のこころのコンビが奮闘する。

登場人物

時野和宏
素質を秘めているがへっぽこな魔術捜査官。顔はそこそこ良い。
松永心
新人の魔術捜査官。童顔で小柄なため髪型がポニーテールの中学生にしか見えない。
無意識魔法によって髪が動き、あだ名が「しっぽ」と呼ばれている。髪を下すと印象が変わるが、気を張っていないと無意識魔法による動きがホラー作品の様になる。
戸田弓子
和宏の義理の姉。
「赤い風」
テロ請負人。第1巻に登場。

用語

魔術(マナ)
魔術製品(プロダクト)
総合魔術理論によって発明された製品。
これにより魔術が使用できるようになった。
魔術捜査官
高度犯罪に魔術で対抗するスペシャリスト。
総合魔術理論
科学による魔術。

評価

第7回スニーカー大賞にて奨励賞を受賞した(受賞時のタイトルは「魔術都市に吹く赤い風」[1][2]。同賞で審査員を務めたあかほりさとる藤本ひとみ水野良は本作について以下のように評している。

あかほりさとる - 弥生」という魅力的なキャラクターだけでもっていたように思えた。なぜこの娘を主人公にしなかったのか。軸となる爆弾騒動についてもどうも爆弾がこの世界に合っていないような気もする。魔法爆ということだが、あまり驚きがなかった。

藤本ひとみ - 一つの物語を作り上げる力を評価した。説明が多すぎる点、および会話で話を展開していく点を改善できれば、ストーリーに説得性とリアリティが出るかと思う。キャラクターを描くということと、キャラクターの要素を言葉で規定するということは別のものであるので、その点に留意して、ぜひ次作を。

水野良 - 世界設定に工夫もあったし、キャラを魅力的に書こうとはしていた。しかし残念ながら、主人公の印象は薄かったように思う。あと、物語に決着がついていない。 — 出典:[1]

既刊一覧

  • 仁木健(著)・瑚澄遊智(イラスト) 『マテリアル・クライシス』 角川書店〈角川スニーカー文庫〉、全3巻
    1. 「MISSION しっぽとテロリスト」2003年5月30日発売[3]ISBN 4-04-429501-8
    2. 「MISSION しっぽとコンピュータウイルス」2003年10月31日発売[4]ISBN 4-04-429502-6
    3. 「MISSION しっぽとパンドラの剣」2004年3月31日発売[5]ISBN 4-04-429503-4

脚注

  1. ^ a b 第7回スニーカー大賞受賞作品一覧”. 角川スニーカー文庫. 2025年2月8日閲覧。
  2. ^ 榎本秋『ライトノベルデータブック 作家&シリーズ/少年系』雑草社、2005年2月10日初版第1刷発行、27頁。 ISBN 4-921040-08-7 
  3. ^ マテリアル・クライシス MISSION しっぽとテロリスト”. KADOKAWA. 2023年8月6日閲覧。
  4. ^ マテリアル・クライシス MISSION しっぽとコンピュータウイルス”. KADOKAWA. 2023年8月6日閲覧。
  5. ^ マテリアル・クライシス MISSION しっぽとパンドラの剣”. KADOKAWA. 2023年8月6日閲覧。




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