ガサラキ 登場人物

ガサラキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 13:12 UTC 版)

登場人物

豪和憂四郎/豪和ユウシロウ(ごうわ ユウシロウ)
- 檜山修之
主人公。豪和家四男。特務自衛隊(特自)の教導団第3実験中隊に、豪和側からTAパイロット(フォーカス1担当)として大尉待遇で委託配属されている。空知検校により幼少の頃から余流能楽の手ほどきを受けて育つが、本人には10歳より以前の記憶が無い。実は、憂四郎は8年前の実験で死亡しており、現在のユウシロウは空知の孫で、脳に憂四郎の記憶を移植され、死んだ憂四郎の代わりに豪和家によるガサラキ召喚実験におけるシャーマン的役割である「嵬」(カイ)として利用されている。
ミハル
声 - 金月真美
ヒロイン。日本人らしいが本名は作品中では明かされない。シンボルのMFパイロット。「インヴィテーター」と呼ばれる、豪和家における「嵬」と同様の実験体としてシンボルに利用されている。幼少時に難病に罹患しており、治療のため海外に渡航中に乗機が墜落、唯一の生存者となった。その際にインヴィテーターの反応を発見したシンボルによって救助され治療を受けて回復している。

豪和一族及び関係者

豪和一清(ごうわ かずきよ)
声 - 高田祐司
豪和家長兄。野心家であり豪和家によるガサラキ召喚実験を牽引する中心人物。のちに父・乃三郎を退け総代となる。天才肌で自らの知性に自信を持っている。他人は勿論、家族ですら手駒扱いする冷酷非情さで、後述の実験中隊に嫌われている。
豪和清継(ごうわ きよつぐ)
声 - 速水奨
豪和家次男。物理学者で、ガサラキ召喚実験の技術面でのトップを担う。末弟のユウシロウに好意的だが、人格を好いているだけで、弟として認めてはいなかった。
豪和清春(ごうわ きよはる)
声 - 千葉一伸
豪和家三男。豪和インスツルメンツ役員。政治工作やTAの売り込みなど、豪和の対外交渉を一手に担う。眼鏡をかけており見かけは穏和そうだが、ベギルスタン紛争ではシンボルに内通した多国籍軍司令官に単身抵抗し、特自実験中隊を脱出させる剛胆さを持つ。長兄には「春」とあだ名で呼ばれている。清継同様、ユウシロウには好意を持っている。
豪和美鈴(ごうわ みすず)
声 - こおろぎさとみ
豪和家長女で兄妹の中では末子。ユウシロウを慕うため、ミハルへの嫉妬を抱く。病弱なため、豪和市の邸宅を出て鬼哭石(きなし)の郷で療養していた。
豪和乃三郎(ごうわ だいざぶろう)
声 - 小山武宏
豪和一族総代であったが、第13話で息子の一清に地位を奪われて隠居の身となる。かつては自分も兄の儀一郎から総代の座を奪っており、その負い目もあって運命を受け入れた。コミック版ではユウシロウへの思慕のあまり感情を暴走させた美鈴に、アニメ版では野望に燃える一清に殺害されている。
豪和雪乃(ごうわ ゆきの)
声 - 藤木聖子
豪和乃三郎の後妻。一族の背景にある複雑な事情からか、ユウシロウや美鈴には普段冷淡な態度で接している。
豪和義猛(ごうわ よしたけ)
声 - 有本欽隆
乃三郎の弟。防衛庁第五幕僚室勤務で作中では豪和参謀と呼ばれている。自衛隊の階級将補
豪和猛晴(ごうわ たけはる)
声 - 大川透
ユウシロウたちのいとこで自衛官。ベギルスタンでドール准将とのパイプ役を務める。中尉
豪和儀一郎(ごうわ ぎいちろう)
声 - 藤本譲
乃三郎の長兄。「嵬の道」にある古寺で骨嵬を守っている。乃三郎との家督争いに敗れた上の弟(乃三郎の次兄)には不甲斐ないと思われている模様。
米谷寄与武(よねたに きよむ)
声 - 大川透
豪和インダストリー中央研究所主任研究員。研究のためには手段を選ばない危険な人物。
空知(そらち)
声 - 秋元羊介
余流能楽の伝承者でユウシロウの能の師。「検校」と呼ばれるが、役職名であり名前ではない。

特務自衛隊(実験中隊)

速川保(はやかわ たもつ)
声 - 安井邦彦
特務自衛隊教導団第3実験中隊長。中佐
徳大寺琢磨(とくだいじ たくま)
声 - 中田和宏 
作戦オペレーターで、作戦地域の情報分析を担当。大尉。速川の副官的存在。
安宅燐(あたか りん)
声 - 高山みなみ
TAパイロット(フォーカス2担当)。大尉。ユウシロウと同じA小隊の所属で小隊長。明るく気さくな性格。実は防衛大学を首席卒業している秀才。
鏑木かほる(かぶらぎ かほる)
声 - 日高奈留美
TAシステムオペレーターで、フォーカス1とフォーカス2」で編成されるA小隊を担当。大尉。厳しく堅物であるが、根は優しい。大学で制御工学を専攻していたせいでマイル1の特異性を理解している。
村井沙生(むらい すなお)
声 - 丹下桜
TAシステムオペレーターで、フォーカス3とフォーカス4で編成されるB小隊を担当。中尉で、隊内では「ムラチュー」と呼ばれる。一見自衛隊には不似合いな可憐な女性であるが、豪和清継からデータの横流しを求められた時には険しい表情を浮かべるなど、任務には真摯である。
なお、彼女を主人公としたミニ小説『ガサラキ 村井中尉ムラチューの決心』が存在する(角川mini文庫)。
高山臨巳(たかやま のぞみ)
声 - 菅原淳一
TAパイロット(フォーカス3担当)。少佐。B小隊隊長。
北沢淳(きたざわ じゅん)
声 - 岩永哲哉
TAパイロット(フォーカス4担当)。大尉。
陶見卓郎(すえみ たくろう)
声 - 林延年
指揮車情報管理および銃手。中尉。

特務自衛隊(その他)

柴崎
声 - 中博史
特務自衛隊の航空開発担当参謀。クーデターに参加。
大川
声 - 森川智之
特自の教育参事官。クーデターに参加。
北村
声 - 中嶋聡彦
SAT-1(17式改実験小隊1番機)パイロット。
亀野
SAT-2(17式改実験小隊2番機)パイロット。
山根
SAT-3(17式改実験小隊3番機)パイロット。
谷口
声 - 大川透
SAT-4(17式改実験小隊4番機)パイロット。

上記4名は新型TA(設定のみの名称は「震電」)のテストパイロットだったが、米谷によってマイル1から抽出された物質を投与された結果、試験中に暴走してしまう。

桑島
声 - 森川智之
特自の技術士官。震電が暴走する中、米谷に対して試験の中止を進言した。

クーデター関係者

西田啓(にしだ ひらく)
声 - 岸野幸正
国学者にして憂国の士。近代以前の日本は清らかな美徳あふれる国であったと主張。日本国民をいったん貧しくしてでも、精神的に再生させるべきだと信じ、自衛隊幹部の同志や豪和家とともに、クーデターと対米経済戦を決行する。目の傷は、荒廃していく祖国日本を見ていることがいたたまれなくなり、自らの愛刀で傷つけたもの。豪和一族に伝わる餓沙羅鬼の伝承を心得ており、さらにはファントムとも接触する。
広川顕郎(ひろかわ あきお)
声 - 拡森信吾
西田の同志で信奉者。特務自衛隊の幹部であり参謀。階級は中佐。経済に精通している。アメリカの穀物モラトリアムへの反撃として、日本の全対外資産ホットマネーを集中投入し、アメリカ経済を破綻させようと目論む。

シンボル

ファントム・F・フィーゼラー
声 - 宮崎一成
多国籍企業体・シンボルのCEO(最高経営責任者)。同時に秘密結社としてのシンボルを支配する謎の男。作中、最もガサラキ(ナダ)と呼ばれる存在の知識に精通し、ユウシロウやミハルたちの行動に陰に陽に影響を与える。指示を出すときには常に音声変調が施された電話を用い、人前に姿を現すことはめったに無いため、その正体を知っているものはわずかである。
メス
声 - 徳弘夏生
シンボルの評議員。インヴィテーターであるミハルの監督官だが、保護者としてのメンタリティも持ち合わせており、物語後半シンボルの監視下からミハルの出奔を黙認する。
ギュンター
声 - 森川智之、高木渉(2話)
シンボル所属の科学者でナダ・プロジェクトの研究主任。終盤でFの意を受け、ミハルのことを心配するあまり実験に積極的ではないメスに代わって、ミハルを実験に参加させる。
イシュタルパイロット
声 - 山崎和佳奈
ミハルと共に豪和市潜入作戦に参加したフェイクパイロット。コールサインはF2。鬼哭石(きなし)の里での戦闘で、骨嵬に乗機を破壊されてしまう。

ベギルスタン関係者

シチルバノフ
声 - 中嶋聡彦
中央アジアにあるベギルスタン共和国の最高権力者(階級は大佐)。領土内にある「神殿の丘」でシンボルが行ったナダとの接触がアメリカなどに大量破壊兵器の実験と誤解され、ベギルスタン紛争の原因となる。シンボルが援軍として送り込んだフェイクで一度は多国籍軍の戦車部隊を退けるが、空爆や特自TA部隊の参戦などで劣勢となり、最後はシンボルが関与したクーデターを起こされる。
ウェイン
声 - 稲葉実
ベギルスタン多国籍軍の司令官。シンボルからの指示で、フェイクのサンプルを持つ実験中隊の帰国を阻止しようとした。
ドール
声 - 堀之紀
ベギルスタン多国籍軍の将官。退役後に豪和インスツルメンツUSA非常勤顧問の地位を約束され、引き換えに豪和に協力していた。
クルス
声 - 佐藤正治
ベギルスタン多国籍軍の参謀でスポークスマン。
ロナルド・フェイガン
声 - 辻親八
SNNのジャーナリスト。ベギルスタンで特自TAとフェイクの史上初の人型ロボット兵器同士の戦闘をスクープしようとしたが、シンボルの手の者に殺害されてしまう。

平安編

第15話から、ユウシロウとミハルが骨嵬に触れたことで呼び起こされた記憶として挿入される。古代日本で、骨嵬を操り天皇家の国家統一を支えたものの、その力を次第に削がれ、ついには骨嵬を差し出すよう宣旨を受けた豪族・渡辺党の内紛と朝廷への反乱を描く。

憂四郎(ゆうしろう)
声 - 檜山修之
平安編主人公。渡辺競に仕える嵬。渡辺党の諍いを収めるために行われた骨嵬の神事で競方を務めて美晴に勝つものの、相手の首級を挙げるという定めを果たせず、競が殺される原因を作る。その負い目を利用され、渡辺綱の野望の道具とされる。
美晴(みはる)
声 - 金月真美
平安編ヒロイン。渡辺綱の妹にして嵬。兄を想う気持ちを利用され、兄の野望の道具とされる。
渡辺綱(わたなべのつな)
声 - 高田祐司
努力家ではあるが野心家。朝廷の圧力に抗して反乱を決意し、禁を破って骨嵬を武具として用い、渡辺党の勢力を拡大しようとする。美晴の兄。
渡辺競(わたなべのきおう)
声 - 大川透
渡辺党の当主。滝口の武士として朝廷に仕える現状を受け入れようとして、綱と対立する。憂四郎が骨嵬の神事を全うできなかったことを理由に綱に矢で射殺される。
渡辺三富(わたなべのみとみ)
声 - 日高奈留美
競の娘で、自ら戦場にも出向く女武者。父の仇である綱を憎んではいるが、彼と共に渡辺党を取り仕切っている為、私怨を挟む性格ではないのがうかがえる。決起に難色を示した折、綱から、憂四郎の許嫁であるが故かを指摘された時も言下に否定している。
叡如(えいにょ)
声 - 宮崎一成
謎の僧。皇后(声:鷹森淑乃)に近侍するなど天皇家に取り入り、骨嵬を持つ渡辺党に圧力をかけることによってナダ(ガサラキ)の神事に迫ろうとした。Fと同じく不老長命の「ナダの民」であり、Fと声優は同一で容姿も酷似しており、同一人物の可能性がある。
源頼光(みなもとのらいこう)
声 - 掛川裕彦
勅命により渡辺党を迎撃する。「よりみつ」とも呼べるのかは不明。

その他の登場人物

黄(ホワン)
声 - 中博史
ユウシロウとミハルが潜伏したアジアン静脈瘤華僑の互助組織「協和会」の顔役。シンボルとも因縁がある。
王重根(ワン ジュングン)
声 - 森川智之
協和会の戦闘員。元シンボル上海支部所属の工作員。ユウシロウとミハルを逃がそうとするが、シンボルにミハル奪回を依頼された米軍特殊部隊に撃たれ死亡。
李(リー)
声 - 中嶋聡彦
協和会の戦闘員。ユウシロウに命を助けられる。
アメリカ合衆国大統領
声 - 小村哲生
アメリカ合衆国再興のため穀物モラトリアムを仕掛けるが、西田たちの日本経済の総力を挙げた反撃を受ける。
脇坂辰巳(わきさか たつみ)
声 - 大川透
豪和市検事局の検事。豪和家の権力に対して憤っており、一清に対して挑戦的な態度を見せた。

  1. ^ 新紀元社 『無限のリヴァイアス コンプリートアートワークス』93ページより。またキャラクターデザインの村瀬修功も同時期に別の仕事が入ったためそこまで深く関われなかったという。
  2. ^ アニメージュスペシャルGAZO Vol.3』「野崎 透(ガサラキ脚本)インタビュー」(徳間書店刊 1999年06月)
  3. ^ 『ガサラキ』LD 第9巻 解説書「野崎透vs高橋良輔 シリーズ終了特別対談」
  4. ^ 翻訳家の兼光ダニエル真は本作のビデオが、「ビルボード社による全米ビデオソフト販売数ランキング第10位を飾った」と述べている。
  5. ^ (株)太田出版刊『ボトムズ・アライヴ』 (オタク学叢書 Vol.4)P310
  6. ^ 米たに放送局 勇気ある誓いはココに 第12回(2006年03月16日)






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