カール=グスタフ・ロスビー カール=グスタフ・ロスビーの概要

カール=グスタフ・ロスビー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
カール=グスタフ・ロスビー

ストックホルム生まれ。ストックホルム大学を卒業後、V・ビヤークネスに招かれ、ノルウェーのベルゲン地球物理学研究所で極前線論の研究を始める。1926年渡米し、気象局に務めた後、1928年マサチューセッツ工科大学助教授に就任。1939年アメリカに帰化し、気象局の副局長となり、研究と教育部門の責任者となった。1941年シカゴ大学気象学主任教授となり、以後約10年間は彼を中心とするシカゴ学派が気象力学の面で活躍した。1950年からはストックホルム大学の教授も兼ね、同地に国際的な気象研究所を開設。

気団分析用のロスビー図の考案やロスビー波の発見、ジェット気流偏西風・絶対渦度保存の研究、アイセントロピック解析などが主要な業績である。大気の大規模な運動を熱学的に論じて、気象学を飛躍的に発展させた功績は大きく、「近代気象学の父」と呼ばれる。また、多数の優秀な弟子を育成し、アメリカの「気象学雑誌(Journal of Meteorology)」やスウェーデンの気象誌「Tellus」を創刊するなど、教育者・組織者としても国際的に活躍した。

カール=グスタフ・ロスビー研究賞

1951年には気象学に対する貢献を称えるカール=グスタフ・ロスビー研究賞が制定され、毎年1名に授与されている。ロスビー自身も1953年に受賞している。

関連項目

外部リンク




「カール=グスタフ・ロスビー」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カール=グスタフ・ロスビー」の関連用語

カール=グスタフ・ロスビーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カール=グスタフ・ロスビーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカール=グスタフ・ロスビー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS