イカリソウ イカリソウの概要

イカリソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 14:54 UTC 版)

イカリソウ
イカリソウの花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : モクレン亜綱 Magnoliidae
: キンポウゲ目 Ranunculales
: メギ科 Berberidaceae
: イカリソウ属 Epimedium
: イカリソウ E. grandiflorum
学名
狭義: Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai f. violaceum (C.Morren) Stearn (1938)[1]

標準: Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai (1944)[2]
広義: Epimedium grandiflorum C.Morren (1834)[3]

英名
barrenwort、bishop's hat、fairy wings、horny goatweed

名称

和名イカリソウは、漢字で「錨草」と書き、花の形が和船のに似ていることに由来する[5][6]。 別名、サンショクソウ[6]、カンザシグサ[6]、オトコトリアシ[6]ともよばれる。の先が3本の葉柄に分かれ、それぞれに3枚の小葉がつくため、三枝九葉草(さんしくようそう)の別名がある[7][注釈 1]

地方によって、カグラバナ[8]、ヨメトリグサ[8]ともよばれる。英語名は barrenwort、bishop's hat、fairy wings、horny goatweed など。

中国植物名として淫羊藿(いんようかく)という[8]。本来の淫羊霍は中国原産の同属ホザキノイカリソウ E. sagittatum (Sieb. et Zucc.) Maxim.(常緑で花は淡黄色)で[9]、日本産の各種イカリソウもこの名でよばれている[6]。名はヒツジがこれを食べて精力絶倫になったという伝説による。中国の『本草綱目』(1578年ごろ)に、「西川(せいせん)に淫羊(発情した羊)あり、この藿(かく、花蕾)を食べて、一日百編交合す。」と記され、これ故に淫羊藿と名付けたとされる[7](意味:「四川の北部に淫羊という動物がいて1日に100回も交尾する。それはこの藿という草を食うからだ。そこで淫羊藿と名付けた」[6])。ホザキノイカリソウの淫羊霍に対して、イカリソウの方を和淫羊霍とすることもある。

花言葉は、「あなたを離さない」とされる[10]

分布・生育地

日本の本州四国の主に太平洋側の平野部や低い山地に分布し[4][6]、各地の丘陵や山裾の雑木林など、林縁や樹陰に自生する[7][11]。イカリソウ属は25種ほどがアジアから南ヨーロッパにかけて分布する。


注釈

  1. ^ 本来、「三枝九葉草」は中国における呼び名で、ホザキノイカリソウに対する中国植物名[8]

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