アウトキャスト アウトキャストの概要

アウトキャスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/13 03:12 UTC 版)

Outkast
Outkast 2001年
基本情報
別名 Two Shades Deep
出身地 アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ
ジャンル
活動期間
  • 1992–2006
  • 2014 (活動休止)
レーベル
共同作業者
  • Dungeon Family
  • Goodie Mob
  • Mr. DJ
  • Purple Ribbon All-Stars
公式サイト outkast.com
旧メンバー

概要

Pファンクを基に、ファンクソウルエレクトロニカロックなどの要素を合わせた独創的な音楽スタイルを確立している。アトランタ出身なので、ダーティ・サウスの一つに数えられる。メンバーはアンドレ・3000ビッグ・ボーイの2人で、彼らはジョージア州高校同級生だった。

アルバムの総売り上げが2,000万枚以上で、最も成功したヒップホップグループのうちに数えられる。特に「Speakerboxxx/The Love Below」は、MCハマーの「Please Hammer Don't Hurt 'Em」やノトーリアス・B.I.G.の「Life After Death」などに並ぶ、ダイアモンドディスクを達成したヒップホップ・アルバムであるとともに、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞するなど、各方面で高い評価を受けた。

経歴

1992年-1999年: 初期の活動

2人が出会ったショッピングモールLenox Square

当時、16歳の高校生だったアンドレビッグ・ボーイが出会い結成[1]。二人ともアトランタ郊外のイーストポイントの出身であり、地元のヘッドランド通りとデロウ通りの交差点周辺で待ち合わせておりアトランタ・マルタを使って遊びに出かけていた。その後、まもなくラップ制作を開始し、少しずつミックステープの録音へも着手していった。

1994年4月26日、デビューアルバム『Southernplayalisticadillacmuzik』をリリース。

1996年8月27日、2ndアルバム『ATLiens』をリリース。

1998年9月29日、3rdアルバム『Aquemini』をリリース。

2000年-2002年: Stankonia

2000年10月31日、4thアルバム『Stankonia』をリリース。発売1週目に53万枚以上を売り上げ[2]ビルボード200にて初登場2位を記録した。メタクリティックでは、平均点が95点と非常に高いスコアをマークしており[3]、2012年時点では、彼らの中では最も評価が高いアルバムとなっている。

2002年1月グラミー賞に5部門ノミネートされ、その内「best rap album of 2001 (Stankonia)」「best song by a rap duo or group (Mrs. Jackson)」を受賞している[1]。その後、アルバム『Stankonia』の累計販売枚数が400万枚を突破し、4×プラチナムに認定されたとの発表が、RIAAから出された[4]

2003年-2005年: Speakerboxxx/The Love Below

OutKastのライブ(2003年)

2003年9月23日、5thアルバム『Speakerboxxx/The Love Below』をリリース。ビッグ・ボーイアンドレがそれぞれ、アルバム1枚を担当し、2枚組の作品として発表された。ビッグ・ボーイが作成を担当した『Speakerboxxx』サイドはヒップホップ色が強く、アンドレ・3000が作成した『The Love Below』サイドはR&B/ソウル色が強いという異色の作品となっているが、メタクリティックでは、平均点が91点と、前作には及ばないものの、それでも、なお非常に高いスコアをマークしている[5]

アルバムは発売1週目に50万枚以上を売り上げ[6]ビルボード200にて初登場2位を記録。アンドレ・3000が担当したこのアルバムからのシングル「"Hey Ya!"」が最終的にビルボードホット100の1位まで上昇し、その後9週間もの間、首位の座をキープする大ヒットを記録した[1]。当時は、この曲の反響が非常に大きく、アルバム自体のセールスも大幅に上昇。結果的に全米で1100万枚を売り上げ[7]ダイヤモンド・ディスクに認定された。2012年時点では、彼らの中で最も売れたアルバムとなっている。

2006年-現在: Idlewild、活動休止

ドイツのRock'n'Heimに出演するOutkast(2014年)

2006年8月22日、6thアルバム『Idlewild』をリリース。発売1週目に、20万枚近くを売り上げ[8]ビルボード200にて初登場2位を記録。販売累計は100万枚を突破し、プラチナム・ディスクに認定された[9]。このリリースの後、アウトキャストは活動を休止しそれぞれソロ活動を開始。アンドレ3000は本名のアンドレ・ベンジャミン名義で俳優活動を活発化させる。

2014年4月11日、アウトキャストは再結成しコーチェラヘッドライナーとして出演した[10]。その後、世界各地の40以上のフェスティバルで公演を行なう。新作の噂もあったが2人はその噂を否定し、10月31日のヴードゥー・エクスピリエンスを最後に再び活動を休止した[11][12]

メンバー

本名:アンドレ・ローレン・ベンジャミン(André Lauren Benjamin)
本名:アントワン・アンドレ・パットン(Antwan André Patton)
準メンバー
本名:パトリック・ブラウン(Patrick Brown)
初期からよく客演しているため第3のメンバーと呼ばれている。



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アウト・キャスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:14 UTC 版)

アウト・キャストは、1966年春に結成されたグループ・サウンズ(GS)のバンド。所属は渡辺プロダクション。グループ名の由来は[1]「人真似ではなく、自分達独自のもので飛躍しよう」との想いから。


注釈

  1. ^ メンバーには大野の他に寺尾聡、穂口雄右が在籍したアマチュア・バンド。
  2. ^ 1990年から現名に。グループ離脱後は、 歌舞伎長唄囃子一門に師事、堅田啓光・堅田啓輝・望月啓光など名義で邦楽打楽器奏者、研究家として活動、歌舞伎公演、古典邦楽保存録音に、平行活動で村岡実とニューディメンショングループに帯同、ロック音楽で和太鼓を伴うセッション、和太鼓演奏の入門書など出版に携わった。

出典

  1. ^ 近代映画 1967年12月号 近代映画社 131頁。
  2. ^ のちザ・ジャガーズに参加する森田巳木夫も在籍。
  3. ^ (現「津田龍一」)[1]
  4. ^ 寺内タケシの勧誘や助言がきっかけとする異説がある。渡辺プロを退社した1966年寺内タケシとバニーズを結成、寺内は水谷のギター師匠の一人。
  5. ^ 渡辺プロ所属時代の寺内タケシとブルージーンズサポート・メンバーか門下兄弟バンド・メンバーとされる。
  6. ^ 1963年から在籍の寺内タケシとブルージーンズをエレキ・インストロメンタル・バンドと見なした場合。もとブルージーンズの加瀬邦彦は短期間ホリプロに、1966年7月渡辺プロへ移籍しザ・ワイルドワンズを結成」した。
  7. ^ Musicman's RELAY第141回松崎澄夫氏(音楽プロデューサー)インタビュー p2アーカイブされたコピー”. 2021年8月28日閲覧。
  8. ^ 水谷の前歴も渡辺プロ所属でアウトキャストはビートルズ・ブームなどを見てグループサウンズ・ブームの萌芽期にプロダクションが主導した結成だった。ザ・タイガースの存在が1968年3月解散の原因とする意見も有るが悪化したメンバー関係にプロダクションが引導を渡す結果となった(「水谷公生の音魂日記・僕の音楽人生その5」[2]「プロダクションから解散して違うグループを作りなさいと言う、半ば強制的な指令が下った。」)。
  9. ^ 「エレキ・ギター・ブック7」P.27「グループサウンズの草創期を駆け抜けたギタリストたちPART-2、水谷公生」シンコー・ミュージック、平成13年5月刊
  10. ^ 発売はアウトキャスト脱退後の1968年11月25日
  11. ^ 一番の理由はザ・タイガースが多忙を極めスタジオ収録作業に不慣れだったことにある。映画「ザ・タイガース 華やかなる招待」で聞ける演奏力はレコードとの乖離があり水谷らは収録サポートと同時にステージに向けて演奏指導も務めていたと思われる。
  12. ^ 渋谷区神宮前のクロコダイルにて2016年6月21日開催。


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