あいつとララバイ 備考

あいつとララバイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 04:14 UTC 版)

備考

  • 作品連載当時は「バイクブーム全盛期」であり、作中に登場する峠や首都高といった場所に多くのバイク乗りが出没していた。
  • この作品以降、何度目かの「空冷4気筒ブーム」が起き、長きにわたって登場車両が高額取引されることとなり、作中のカラーリングを真似た「あいララ仕様」「研二カラー」などのカスタム車両が雑誌を賑やかした。
  • ライバルの1人、皆川るみ子は、漫画連載当時の筑波サーキットS-80クラスでランキング2位だった「及川ルイ子」がモデルである。美人であったため、バイク雑誌以外のメディアからも多数取り上げられた。
  • 連載開始前に、パイロット版ともいえる読み切り作品『おまえとララバイ』が描かれている。単行本『さよならDecember』に収録されている。
  • 作品後半には、作者への個人スポンサーであった「ベルミーコーヒー」(2004年にカネボウの事業整理で廃盤)が作中にたびたび登場する。
  • 作品中盤の掲載時期から、作者が週刊ヤングマガジンで『シャコタン☆ブギ』の連載を始めている。本作に、『シャコタン☆ブギ』の登場人物が数回、モブキャラクターで出演している。また、第21巻で研二が入院した病院の医者は、同作者の『J物語』からの特別ゲスト[8]出演である。

実写映画版

あいつとララバイ
監督 井上梅次
脚本 井上梅次
製作 ジャニー喜多川
小倉斉
瀬島光雄
出演者 錦織一清
東山紀之
植草克秀
音楽 渡辺敏行
主題歌 少年隊あいつとララバイ
撮影 小野正
編集 菅野順吉
配給 東宝
公開 1983年12月24日
上映時間 84分
製作国 日本
言語 日本語
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1983年12月24日公開。少年隊の映画デビュー作である。

あらすじ

主人公・菱木研二は突如バイクに乗り込んできた少女・友美に「成田空港まで乗せてほしい」とせがまれ、渋々ながら成田空港まで彼女を乗せる。友美はアメリカに留学するというタケオの見送りのために急いでいたのだが、結局間に合わず落胆する。研二は友美を家まで送ろうとしているのを警官に誤解され連行されそうになるが、友美が咄嗟に「彼は私の恋人」と庇ったため事なきを得る。研二は友美に興味を持ち、別れ際にキスしようとするが拒まれてしまう。

その日の夜、研二は友人であるリエと太田に会い、休学を解かれて二年生に編入することを話す。そこへ暴走族「キャッツ」のリーダーでリエに想いを寄せる少年・ひろしが現れ、研二たちに因縁をつける。ひろしはかつてリエの父親が開いていたボクシングジムに通っていたが、リエを巡って先輩ボクサーと決闘し、死なせた過去があった。

新学期になり、研二は偶然友美と同じクラスに編入する。研二は友美を恋人だと公言したり、放送室のマイクを使って告白するなど突拍子もない行動を取り、その度に友美を怒らせ、挙句殴られてしまう。その一方で研二は担任の由紀子に可愛がられたり、クラスメイトのじゅんに言い寄られる。

下校中、研二はキャッツのメンバーに絡まれている友美を助けるが、バイクでの逃走の末に追い詰められる。そこへ伝説と呼ばれる謎の女・本牧レディが現れてキャッツのメンバーを撃退する。友美は研二と接するうちに彼に惹かれている自分に気づき、勇気を出して告白し自分からキスをする。

しかし、先述の一件でキャッツのメンバーに目をつけられた研二は、一人でいるところを襲われて大怪我を負う。じゅんは仇を取るべく単身でキャッツのアジトに乗り込み奮闘するが、そこに本牧レディが現れる。本牧レディの正体はリエであり、研二を襲ったメンバーを3日以内に引き渡すようにひろしに警告する。

ひろしはメンバーを守るため、そしてリエと決着をつけるために友美を誘拐してリエを倉庫に呼びつける。はじめはリエとひろしとの決闘から、助けにきた研二たちを巻き込んでの乱闘の末、ひろしと研二はバイクで勝負することになる。しかし、競争中にバイクがスリップしたために二人とも転倒し、ひろしは意識を失い病院に搬送される。

リエは責任を感じて泣きじゃくるが、手術を終えた医師から一命を取り留めたことを告げられ皆歓喜する。

研二は友美とバイクに乗り、朝日に向かって走っていく。

スタッフ

出演者

主題歌・劇中歌

同時上映

アニメ映画版

あいつとララバイ 水曜日のシンデレラ』 1987年8月1日公開。併映は「バリバリ伝説」。

スタッフ(アニメ映画)

  • 製作:講談社、日本ヘラルド映画
  • 監督:高橋資祐
  • 演出:横山広行
  • 製作者:加藤勝久、古川博三、布川ゆうじ
  • プロデューサー:鈴木良平、神立勝一、五十嵐隆夫
  • アニメーションプロデューサー:津野竜之輔
  • 企画:平賀純男、内田勝、大渕順雄
  • 原作:楠みちはる
  • 脚本:渡邊由自
  • 撮影監督:光枝弘明
  • 美術監督:中村光毅
  • 編集:森田編集室(坂本雅紀、森田清次)
  • 音楽:門倉聡工藤隆山本健司
  • 音楽プロデューサー:金子秀昭
  • 主題歌:吉永優「涙のSweet Angel」「抱きしめてよRain」
  • アニメーション制作:スタジオぴえろ

声の出演


  1. ^ 第1巻カバー折り返し参照。
  2. ^ 作者である楠みちはるの著書『おまえの話はクルマばかり』における作者自身の述懐による。
  3. ^ 第22巻のセリフから首都高速神奈川3号狩場線ととれる。
  4. ^ 兄のカズ(岡本和彦)がボディカラー白。弟のアキ(岡本晶夫)がボディカラー赤。
  5. ^ 1978年から全ての道路で自動二輪車のヘルメット着用が義務化されている。最終回近くの草レースではヘルメットを着用している。
  6. ^ 『湾岸MIDNIGHT SUPER TUNEDCAR COLLECTION』P.196
  7. ^ 直接的言及は無いが、正体と思しき人物は登場する。
  8. ^ 第21巻欄外。


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