ゆうたい‐るい〔イウタイ‐〕【有袋類】
有袋類
有袋類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/04 05:53 UTC 版)
有袋類(ゆうたいるい、Marsupialia)は、哺乳綱獣亜綱後獣下綱の1グループ。かつては有袋目(フクロネズミ目)の1目が置かれていた[3]。しかし、哺乳類の歴史において有袋類の適応放散は有胎盤類の適応放散と同等のものであり、有胎盤類と同様にいくつかの目に分けるべきだという主張が強くなった。1980年代以降は2大目7目とする分類が主流である[4][5]。
- ^ a b c d Malcolm C. McKenna & Susan K. Bell, “Cohort Marsupialia,” Classification of Mammals: Above the Species Level, Columbia University Press, 1997, Pages 51-80.
- ^ a b Stephen Jackson & Colin Groves, “Supercohort Marsupialia,” Taxonomy of Australian Mammals, CSIRO Publishing, 2015, Pages 43-48.
- ^ 『動物のふしぎ』ポプラ社、134頁。
- ^ a b 遠藤秀紀「第1章 有袋類の多様性」『有袋類学』東京大学出版会、2018年、1-25頁。
- ^ 冨田幸光「有袋類」『新版 絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄・岡本泰子イラスト、丸善出版、2011年、51-61頁。
- ^ a b 遠藤秀紀「第3章 化石と分子による歴史」『有袋類学』東京大学出版会、2018年、81-122頁。
- ^ a b D.E. Wilson & D.M. Reeder, Class Mammalia Linnaeus, 1758. In: Zhang, Z.-Q. (Ed.) “Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness,” Zootaxa, Volume 3148, Magnolia Press, 2011, Pages 56-60.
- ^ 『世界文化生物大図鑑 動物 改訂新版』世界文化社、2004年、39頁
- ^ 鈴木、 最近の研究成果 レトロトランスポゾン由来の遺伝子PEG10の起源とゲノムインプリンティングの成立 doi:10.1371/journal.pgen.0030055の紹介 石野研究室ホームページ
- ^ a b c 長谷川政美、「系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史」p84ほか、2014年10月25日、ベレ出版、ISBN 978-4-86064-410-9
- ^ 足立 守、「ケニア東部 Mombasa 付近の中生層、ゴンドワナ大陸復元によせて」、『アフリカ研究』Vol. 1974 (1974) No. 14 P 14-20
- ^ 山賀進 第3部生命 第2章 生物の進化(5)「われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのかそして、われわれは何者か」 2005年12月28日完成との記述。
- ^ Schiewe, Jessie (2010年7月28日). “Australia's marsupials originated in what is now South America, study says”. Los Angeles Times. 2010年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月1日閲覧。
- ^ Nilsson, M. A.; Churakov, G.; Sommer, M.; Van Tran, N.; Zemann, A.; Brosius, J.; Schmitz, J. (2010-07-27). “Tracking Marsupial Evolution Using Archaic Genomic Retroposon Insertions”. PLOS Biology (Public Library of Science) 8 (7): e1000436. doi:10.1371/journal.pbio.1000436. PMC 2910653. PMID 20668664 .
- ^ 冨田 2011, pp. 53, 57.
- ^ Maria A. Nilsson et al. (2010). “Tracking Marsupial Evolution Using Archaic Genomic Retroposon Insertions”. PLoS biology. doi:10.1371/journal.pbio.1000436.
有袋類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/03 09:17 UTC 版)
多くの有袋類において、尿膜は血管を持たないが窒素性の老廃物(アンモニア)を貯蔵するために用いられる。また、多くの有袋類において、尿膜は漿膜と融合しない。例外はバンディクートの尿膜であり、血管網を有するとともに漿膜とも融合する。
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有袋類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:37 UTC 版)
有袋類は系統樹に挙げた7つの目からなっており、20世紀にはこれら7つを オーストラリア有袋類(Australidelphia。ミクロビオテリウム目、フクロネコ目、バンディクート目、双前歯目、フクロモグラ目の5つ) アメリカ有袋類 (Ameridelphia。オポッサム目、ケノレステス目の2つ) の2つに分類していたが、21世紀における分子系統解析の研究はこの2つの分類を否定している。 なお上では南米に住むはずのミクロビオテリウム目を形態学的特徴の類似性によりオーストラリア有袋類に分類しているが、この事自身は分子系統解析においても支持されており、ミクロビオテリウム目はオーストラリア有袋類の他の4つの目の姉妹群である。 一方ミクロビオテリウム目以外の4つのオーストラリア有袋類の関係性は2015年現在未確定である。 化石の形態学的な解析によるとオポッサム目は他の有袋類全ての姉妹群であるが、一方で分子系統解析によればケノレステス目が他の有袋類全ての姉妹群であるという研究成果が複数ある。これら2つの成果は明らかに矛盾しているが、どちらが正しいのかは2015年現在定まっていない。
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有袋類
「有袋類」の例文・使い方・用例・文例
- 最も一般的に知られている有袋類はカンガルーです。
- そこには約334種の有袋類がいる。
- 北アメリカ原産唯一の有袋類はバージニア・オポッサムです。
- 有袋類の動物.
- 単孔類と有袋類以外のすべての哺乳動物が有胎盤哺乳類である
- 単孔類と有袋類は無胎盤の哺乳動物である
- むきだしのものをつかむのに適している尾を持つ北アメリカ南部から南アメリカ北部までに見られる夜行性の樹上に住む有袋類
- 灰色の柔毛で覆われた耳と体毛を持つ、のろい尾のないオーストラリアの樹上に住む有袋類
- 背中に縞模様のあるタスマニアの珍しい犬のような肉食の有袋類
- 見た目はハツカネズミやかネズミに似た、小さくて嗅覚の鋭い多数の食虫有袋類
- 白アリを食べるための長い鼻と強い鉤爪を持つ小さいオーストラリアの有袋類
- 有袋類の、または、有袋類に関する
- 有袋類の動物
- 様々な動物の嚢状の構造(有袋類、ホリネズミまたはペリカンのような)
- ほとんどの有袋類の新生児に乳が与えられる外側にある腹部の袋
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