SUPER GT以外のレース活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:49 UTC 版)
「グッドスマイルレーシング」の記事における「SUPER GT以外のレース活動」の解説
ここでは、SUPER GT以外でグッドスマイルレーシングが関わっているレース活動について触れる。なお、グッドスマイルカンパニーがスポンサードしている事項については、グッドスマイルカンパニー#モータースポーツを参照。 マン島TTレース 電気自動車の開発会社MIRAIによる、TT Zero Challenge(電動バイククラス)に参戦する日英共同チーム「KOMATTI-MIRAI RACING」に賛同し、車体に2013年版のレーシングミクをペイントしたバイクで参戦した。本レースでは松下ヨシナリが別クラスの予選走行中に事故死し、急遽イアン・ロッカーによる代走となったが、6位で完走した。 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム 上記のマン島TTレースで参戦したMIRAIとのコラボレーションを2014年も継続し、レースを変更してパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムのエキシビションパワースポーツクラスに、2014年版のレーシングミクをペイントしたバイクで参戦する。 ニュルブルクリンク24時間レース 鈴木チーム代表が2014年のニュルブルクリンク24時間レース参加を計画していることを明らかにした。新規にチームを立ち上げるのではなく、現在のSUPER GTにおける体制をできる限り維持しつつ、BMW・Z4 GT3の開発担当チームであり、同レースへの参加経験も豊富であるシューベルトモータースポーツの協力を仰ぐ形での参戦を計画しているという。 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2013年から開始されているワンメイクレースで、谷口が個人的に神戸トヨペットと組んで同社所有の86で参戦しているが、同年のJAFグランプリで行われたレジェンドカップ(このレースではグッドスマイルカンパニーが冠スポンサーとして協賛していた)において、この86(2号機)を2013年版レーシングミクのカラーリングを施して参戦(別名ミク86)。2014年シーズンは同チームの新車納車までこのカラーリングのまま参戦して一旦は2014年6月で退役したが、ミク仕様でない新車(3号機)がクラッシュに巻き込まれたことから同年9月に現役復帰し、最終的に谷口はミク86で2014年年間王者となった。2015年は当初、3号機で参戦したものの成績不振でシーズン途中から2号機ミク86に戻し、成績をあげて2年連続年間王者になった。 ブランパン耐久シリーズ 2017年4月2日、同年7月27日から7月30日に開催されるスパ・フランコルシャン24時間レースに参戦することが発表された。マシンはSUPER GT同様にメルセデスAMG GT3を使用。SUPER GTのルール上、GT300クラスで出走している車両で他のレースへの出場が認められていないため、車種は同じだがSUPER GTでの使用車輛とは別の車輛を使用し、カラーリングもSUPER GTとは別のスパ特別仕様のレーシングミクのデザインとなっている。チーム体制はエントラント代表の安藝、監督の片山、ドライバーの谷口と片岡に加え、グッドスマイルカンパニーがサポートを続けている小林可夢偉がドライバーとして加入した。予選で小林がクラッシュしたため本選出場が危ぶまれたが、緊急で代車を確保しラッピングも元が残っているのは左側ドアのみでそのほかは緊急仕様となってしまったが本選も出走。決勝では他車のアクシデントに巻き込まれて車を破損させリタイアに終わる。2018年も参戦の意欲を見せていたが、実際の参戦は見送っている。 なお、参戦発表前日の4月1日にはエイプリルフールネタとして「CATSMILE Racing & Team UKYO」のチーム名でプレスリリースを掲載していた。 2019年にはスパ24時間への再挑戦を表明。今回の参戦はプラスワンが企画・展開する「TYPE-MOON Racing」とコラボレーションし、通常用いているレーシングミクではなくFateシリーズのセイバーと遠坂凛をあしらったカラーリングとなる。参戦体制もメンテナンスはRSファインとドイツのブラックファルコンとの協働となり、ドライバーは谷口・片岡に加えて第3ドライバーとしてメルセデスAMGパフォーマンスドライバーのアダム・クリストドーロウ(英語版)を起用する。テストデイで片岡がドライブ中、オー・ルージュで激しくクラッシュ。使用していたマシン(2017年のSUPERGTチャンピオンマシン)は大破し、使用できなくなったが、その後のテストはジョイント先のブラックファルコン6号車が貸与されテストを継続、本番のレースにはAMGより別個体が用意される事となった。なお、このテストの際に正式なラッピングをしたマシンを見たブラックファルコンの関係者からのアートカー作製の依頼を受け、本番では4号車、6号車がそれぞれプロメア、初音ミクのカラーリングとなった。迎えた本番の予選ではクリストドーロウが好タイムをマークするも片岡、谷口共にクリアラップをうまく取ることが出来ず、総合で39位で予選を終えた。決勝ではクリストドーロウがスタートドライバーとなり雨の中猛然とプッシュ、ジョーカーピットストップも活用し、一時13番手までポジションを上げて交代、片岡、谷口は谷口のレ・コームでのスピンなどもあったが、問題なくスティントをこなし、クリストドーロウの2度目のドライブでは雨が弱くなるタイミングを見計らい、スリックで走行、レインのタイム上回るペースでラップをこなした。その後片岡に交代。この頃には路面は濡れてはいるが、雨量も減り乾きはじめていた。片岡はクリストドーロウと同様にスリックを履き、路面の乾き具合を確認しながらペースを上げていたが、超高速コーナーのブランシモンに差しかかった瞬間に強い雨が降りはじめており、その雨を認識する間もなく水に乗ってスピン、タイヤバリアに激突し、車両は大破し、10時間48分、217周回でリタイアとなった。なお、4号車プロメア号は総合3位、6号車初音ミク号はシルバークラス3位と表彰台を獲得している。 サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース 2017年12月に行われた2018年の体制発表会の席上で、2018年より鈴鹿1000kmの後継として開始するGT3車両による統一戦「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」に、谷口・片岡に加えて第3ドライバーに小林を起用した2017年のスパ24時間レースと同じドライバーラインアップで参戦することを発表した。マシンのカラーリングはSUPER GTのものとは異なるこのレースだけのスペシャルカラーで、2017年のスパ24時間レースと同じく日本をイメージした白地に日の丸の赤と桜のピンクをあしらったもの。マシンのメンテナンスはSUPER GTと同じくRSファインが担当。レーシングミクのイラストはTonyが担当している。さらに2018年7月29日のワンダーフェスティバル2018夏の席上にて、ドイツのメルセデスAMGが全面支援を行う実質的AMGワークス・チームの「AMGパフォーマンスチーム」に認定され、それに伴いチーム名が『Mercedes-AMG Team GOOD SMILE』に変更されることが発表された。日本のレーシングチームが「AMGパフォーマンスチーム」に認定されたのは、これが初めてである。予選では小林のタイムアタック中に他でのアクシデントで赤旗が掲示されてタイムが残せずに21番グリッドに沈む。決勝レースでは普段SUPER GTで使用するヨコハマタイヤとは特性が異なるピレリタイヤに苦労するが、谷口・片岡・小林の3名のドライバーがミスなく走行を重ね、ピットストップもほぼ完璧な形でこなした結果、アジアのレーシングチームでは最上位となるトップから1周遅れの総合5位でフィニッシュした。
※この「SUPER GT以外のレース活動」の解説は、「グッドスマイルレーシング」の解説の一部です。
「SUPER GT以外のレース活動」を含む「グッドスマイルレーシング」の記事については、「グッドスマイルレーシング」の概要を参照ください。
- SUPER GT以外のレース活動のページへのリンク