IC71とは? わかりやすく解説

IC71

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:12 UTC 版)

インターシティ (ドイツ)」の記事における「IC71」の解説

西ドイツ国鉄役員会1969年に「インターシティ」という新たな国内列車種別設けることを決定した使用される車両TEE同様の客車または気動車で、一等専用であることもTEEと同じである。これによりTEEなみのサービス国内列車に対して全面的に取り入れようとした。ただし経路ダイヤ設定冠する思想TEEそれまで特急列車 (「インターシティ」の名を冠していた6往復も含む) とは大きく異なる。従来優等列車走行経路列車ごとにまちまちであり、また多数列車集中するライン・ルール地域 (ケルンなど) とライン・マイン地域 (フランクフルト・アム・マインなど) の間でも列車時刻不均等で、特に朝夕集中する傾向があった。これに対しインターシティ西ドイツ南北縦断する4つ経路沿って各々約2時間間隔パターンダイヤ運転されるのである。また主要駅では異系統のインターシティの間で相互に乗り換えられるようになっていた。 インターシティ1971年ダイヤ改正 (9月26日) から、以下の4つ系統運行始めた。このネットワークインターシティ71 (IC71) と呼ぶ。国際列車であるTEEも、西ドイツ国内インターシティ系統重複する部分ではインターシティ網の一部とされ、2時間間隔パターン組み込まれた。 インターシティ系統基本停車駅 (1971年) 系統経路停車駅1号線Linie 1ハンブルク (アルトナ駅 - ダムトーア駅 - 中央駅) - ブレーメン - オスナブリュック - ミュンスター - ドルトムント (2) - エッセン - デュースブルク - デュッセルドルフ - ケルン (2) - ボン - コブレンツ - マインツ - マンハイム (3) - ハイデルベルク - シュトゥットガルト - ウルム - アウクスブルク - ミュンヘン 2号線Linie 2ハノーファー - ビーレフェルト - ドルトムント (1) - ハーゲン - ヴッパータールエルバーフェルト - ケルン (1) - ボン - コブレンツ - ヴィースバーデン - フランクフルト・アム・マイン - ヴュルツブルク (4) - ミュンヘン 3号線Linie 3ハンブルク (アルトナ - ダムトーア - 中央駅) - ハノーファー (4) - ゲッティンゲン - フルダ - フランクフルト - マンハイム (1) - カールスルーエ - ※バーデンオース - ※オッフェンブルク - フライブルク - バーゼル (バーディッシャー駅 - SBB駅) 4号線Linie 4ブレーメン - ハノーファー (3) - ゲッティンゲン - ベーブラ - ヴュルツブルク (2) - ニュルンベルク - アウクスブルク - ミュンヘン 駅名の「中央駅」は同じ都市に他の停車駅がない限り省略した太字起終点および他の系統との接続駅で、かっこ内は接続する系統番号。^ 現ヴッパータール中央駅 ^ 現バーデン=バーデン駅 ^ a b バーデンオースオッフェンブルクどちらか片方のみに停車ヴュルツブルク - ミュンヘン間は2号線アンスバッハインゴルシュタット経由最短経路 (両駅とも通過) で、4号線ニュルンベルクアウクスブルク経由。ただしこの逆の経路走行する列車や、ニュルンベルクアウクスブルク片方のみを経由する列車もあった。 これらの系統は以下の各駅で相互に接続した接続駅では原則として同一ホームでの対面乗り換えが可能であったドルトムント中央駅 : 1号線2号線 ケルン中央駅 : 1号線2号線 マンハイム中央駅 : 1号線3号線 ヴュルツブルク中央駅 : 2号線4号線 ハノーファー中央駅 : 3号線4号線 一例として、2号線南行のIC127「ミュンヒナー・キンドル」は他のインターシティと以下のように接続した。 IC127 Münchner Kindl駅発着時刻接続列車発着時刻系列車番号列車名経路ハノーファー中央駅- / 12:00 ドルトムント中央駅13:37/46 13:41/42 1号線 IC 117 ガンブリヌス(ドイツ語版ハンブルクブレーメンドルトムントハーゲンヴッパータール → … ケルン中央駅14:48/59 14:52/54 1号線 IC 117 ガンブリヌス … → ハーゲンヴッパータールケルンマンハイムミュンヘン (20:43着) ヴュルツブルク中央駅18:31/33 18:35/37 4号線 IC 187 アルブレヒト・デューラー ブレーメンハノーファー (15:24発) → ヴュルツブルクニュルンベルクアウクスブルクミュンヘン (21:10着) ミュンヘン中央駅20:51 / - なお、列車の運行頻度は約2時間間隔であるが、分単位での発着時刻列車により10前後のずれがあり、完全な等間隔ダイヤではない。またTEE一部途中駅からインターシティ各系統入っており、分岐駅で区間運転のインターシティ入れ替わるようなダイヤ組まれた。 インターシティ長距離を走るため、その運行地域別管理局ではなく中央輸送監理局のIC輸送管理課で監督していた。また接続相手列車遅れた場合接続駅で待つのは18分を上限とし、それ以上の遅れは特発列車出して対応することにしていた。このため五つ接続駅では客車2両が常時待機し機関車乗務員随時手配できるようになっていた。 一方で大量インターシティ新設されたのと引き替えに、急行列車 (D-Zug) が減便され、インターシティ通過待ちのため準急列車 (Eilzug, E-zug) や普通列車所要時間延びるといった弊害生じたインターシティ一等専用であるため、これは二等旅客に対してサービス低下であると批判された。

※この「IC71」の解説は、「インターシティ (ドイツ)」の解説の一部です。
「IC71」を含む「インターシティ (ドイツ)」の記事については、「インターシティ (ドイツ)」の概要を参照ください。

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